私の行く先々に居る子ども
投稿者:すもも (10)
私は息を殺してそっとドアスコープを覗いてみます。
『バリ、バリ……』
近くで聞けばあの子供が昆虫を咀嚼している音だと確信できました。
そして、ドアスコープで玄関の外をみれば、やはり外灯に照らされた子供が私の自宅前にしゃがみこんでいました。
ドアスコープ越しにじっと見ていると、子供は咀嚼を止めたのか、スッと腰を上げると、ドアスコープを見上げます。
しかし、逆光で子供の表情は分かりません。
それとは関係なしに、ドッドッドッと自分の鼓動が脈打つのが聞こえました。
恐らく、この子供の顔をちゃんと見たらいけない。
そんな分かりきった事を何度も自分に言い聞かせますが、私はドアを開けてしまったのです。
今にして思えば、この時の私はあの子供にとりつかれていたのかもしれません。
ドアを開けると、子供がこっちを向いて立っていました。
互いに動かないまましばらく固まっていると、痺れを切らした私が、
「あの、」
と声を掛けようとした瞬間、子供の口がグワッと広がって私に襲い掛かってきました。
私の頭をまるまる呑み込めそうな大きさでした。
そして、口の奥には暗いながらも無数の虫が寄り集まって蠢いていたのを見て、私は一瞬で気絶してしまいました。
私が気がついたのは翌朝でした。
同じアパートに住む女性がゴミ出しに出たところ、玄関を開きっぱなしにして仰向けに倒れている私を発見したそうです。
最初は殺人事件でも起きたのかと卒倒しかけたそうですが、恐る恐る覗いたところ、私の胸が呼吸で膨らんだり、寝息が聞こえたことから生きていることが分かり、揺すって起こしてくれました。
私は住民の女性に御礼を述べると、その場は昨夜飲み過ぎて記憶がないと誤魔化しました。
だって、昨夜の夢か現実か分からない子供の話をしても奇異な目で見られるだけだと思ったからです。
そして、不思議なことにその日から子供を路上で見かけることはありませんでした。
あの子供が何だったのかは今でも分かりませんが、以上が私が体験した夢なのか現実なのかよく分からない話です。
なかなかエグい
怖い!
ううう…虫…キモい…怖い…
むちゃくちゃゾッとした
その子供は一体何がしたかったのでしょうか……?
子供の目的がわからないのが余計に怖い…
普通に怖
虫食ってるとしおを想像してしまった
よお虫(そこら辺の)なんか食えんな・・・
ためはち
キモいしこわい、、、
ただの放置児だとしても虫を貪り食ってたら相当ヤバいし怖いな