後ろから
投稿者:セブン百々須戸 (1)
大学時代の友人から聞いた話です。
ある日、男友達と7人グループで山遊びに行きました。季節は秋で過ごしやすく、7人で楽しい時間を過ごしていたそうです。山へは2台の車に3人と4人に分かれて乗っていきました。
辺りも暗くなってきたのでそろそろ帰ろうと、行きと同じように車に乗り下山しました。
自分たちの車以外に下山している車はいませんでしたが、急勾配やカーブも多かったので安全に気をつけて運転していたそうです。
前に4人乗りの車。後ろに3人乗りの車の順番で下山していました。辺りは暗くなり始めていましたが、ドライブ気分で周りの景色を楽しみながら運転していると急に、後ろからクラクションの音が響きます。
「なんだよ?ふざけてるのか?」と思いましたが何度も何度も繰り返しクラクションが響きました。流石におかしいと同乗者が振り向くと後ろにいた3人ともが必死の形相で、こちらを睨んでいます。車の間隔もぶつかってもおかしくない距離でした。
思わず車のスピードを上げますが、後ろの車も負けじとスピードを上げます!
「なんなんだよ!あぶないな!」と同乗者が後ろの車にいるメンバーに電話をかけました。
「危ないだろ!何がしたいんだ!!」と怒鳴り声を上げます。
後ろの車のメンバーは
「きてるんだ!うしろから!!にげろ!!!」
と意味のわからないことをいいます。
困惑しながらもスピードを上げた状況で、なんとか事故をすることなく下山することができました。
後から話を聞くと、後ろからものすごいスピードで何かが追いかけてきたと3人は怯えきった表情で話します。
車を確認してみるとリアガラスに複数の手の跡が残っていたそうです。
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