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心霊

窓際族さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

不思議な騒音トラブル
短編 2022/10/07 20:37 1,789view
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T県のとあるアパートに、Sという20代の女性が住んでいました。
彼女は典型的な一人暮らし。
近くの会社でOLとして朝から晩まで働いては、家に4、5時間だけ眠りに来るという生活を続けていました。
……典型的なブラック企業というやつですね。
休日出勤はもちろん、徹夜さえ珍しいものではなかったようです。
もちろん、残業代なんて一定以上の額は出ません。

そんな中、Sは上に住んでいる住人から苦情の手紙を受け取りました。
内容は「昨日ドシドシカンカンうるさかったぞ、何やってんだバカ」というようなもの。
これを見てゾッとしたSは、急いで家の中を調べました。
昨日は仕事で一日中家を空けていたはず。

そんな騒音が出ていたなら、もしかするとこの家に誰か侵入したのかもしれない……!

ところが、誰かが侵入したような形跡は見つかりませんでした。
物は動いていないし、キッチンやトイレは乾いたまま。
何か盗まれたものもなし。
とはいえ、女の一人暮らしにとって気味の悪い話であることは確かです。
そこでSは部屋にカメラを設置しておくことにしました。
おまけに部屋の中のドアにシャーペンの芯などを仕込んでおく徹底ぶり。
もし部屋に誰かが入ったなら、確実に自分で捕まえてやると意気込んでいました。

ところが、またおかしなことが起こりました。
再度の上の住人からのクレームの手紙。

今度は「アバズレ女」だの「クソアマ」だの書いてありましたが、Sにとってそれはどうでもいいことでした。
それより音の原因をどうにかして調べなければ……!
Sは急いで我が家の中へと入りました。

2度目の手紙でうるさいと書かれていた日もまた徹夜で家を空けていた日。
もし騒音が出ていたとしたら、それは間違いなく自分ではない誰かの仕業です。
あるいは上の住人がちょっとおかしいのかもしれません。
ともあれ家を調べてみると、誰かが侵入した形跡は全く見当たりませんでした。
トラップとして仕込んでおいたシャーペンの芯も紙片もそのまま。
動かされたものや取られたものもなし。

Sはこの結果にホッと胸を撫で下ろし、どうせ上の人がおかしいんだろうが一応カメラの映像を見ておくかとPCを開きました。
すると……

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