中古車買ったら彼女と別れることになった
投稿者:A (4)
それで車に乗ったまま彼女に謝ろうと電話したんだけど、数十秒鳴らした後に漸く彼女が出たから「あ、さっきはごめん。でも本当に髪は心当たりがなくて…」って一方的に話してたら、どうにも彼女の反応が何も感じられずに違和感を覚えた。
謝ってる途中にスマホを耳から話して画面を確かめるが、確かに彼女の通話状態。
それなのに耳に当てて「もしもし?」って問いかけても雑音の一切が聞こえなかった。
最初は相当怒ってるんだな、って思ってたんだけど、それにしては静かすぎて返って不気味だった。
「聞いてる?本当に髪の毛には心当たりないから」
正直な所、俺に疚しいことが無いから流石に無言はムッときた。
だから最後には言いたい事だけ言って通話を切ってやったんだが、切った瞬間に彼女からライン通知が来ている事に気付いた。
開いてみると『なんで何もしゃべらないの?嫌がらせ?』って内容のメッセージだったので、俺は頭の中がクエスチョンだった。
もう一度、今度はラインの方で電話してみると普通に彼女が出たので俺は今さっきまでめっちゃ喋ってた事を伝えた。
しかし、彼女の主張では、俺から電話が掛かってきたので出てみると数分間ずっと無言だったから気持ち悪くて切ったと言う。
互いが無言だったとの主張がぶつかったせいで言い争いみたいになると、俺は髪の毛の一件を蒸し返して「〇〇ってそうやってすぐ決めつけで言いがかりつけてくるよな」と強く言ってしまった。
言ってすぐ後悔したが、俺の反省より先に彼女が「もういい」と一言告げて通話を切ってしまった。
やってしまった。
俺は頭を抱えながら謝罪のラインを送ったが数日間既読スルーが続いてかなり凹んだ。
数日後、車で大学に通っているところを見られたのか彼女の友達のC子が俺の所に来て「車買ったんだって?」と肩を叩いてきた。
「〇〇がドライブデートしたいって言うから」
俺がそう言うとC子はニヤニヤした顔をしたので、ちょっとイラっとした。
だが、C子は周囲に気を配った後、少し俺と間合いを詰めて小声で「助手席にいたの誰?」と聞いてきた。
思わず「は?」と素っ頓狂な声が出たが、C子は「〇〇には内緒にしとくから」とかなり興味津々な顔つきでニヤついていた。
「誰も乗せてないけど」
「嘘。さっき見たし。どうみても〇〇じゃないし…浮気?」
「いや、マジで乗せてないって。一人だったし」
俺は「こいつマジで何言ってんだ?」って感じだったが、C子は何か達観したような顔つきで「ふーん」と一人で納得して「まあ、いいけど」と俺の事を蔑むように流し目で見て何処か行ってしまった。
C子が立ち去って暫く今のは何だったんだ?と呆然と立ち尽くしていたんだが、すぐにC子に俺が浮気していると勘違いされた事に気付いてワナワナと身を震わせることになった。
俺は断じて助手席に誰も乗せていないが、C子が俺が助手席に違う女を乗せてたと彼女に話したらとんでもない事になる。
そう考えただけで絶望的な未来が容易に想像できた。
すぐに彼女に「C子が何か言っても嘘だから」とラインを送ったが、これも後で冷静になればより怪しさを醸している悪手だと気付き、授業中ずっと悶々してた。
授業終わりスマホを確認してみるが彼女は既読すらしていなかった。
その後、被ってる講義では席を離れて座るし、話しかけても「うん」とか「別に」とか何処のエリカ様だよって感じでずっと仏頂面だったので暫くはまともに取り合ってくれないと思い直接弁解するのは諦める事にした。
そんな気苦労が絶えないある日の事、俺は大学の唯一の男友達であるAを車に乗っけてご飯を食べに行くことになり、4限が終わって駐車場に向かっていた。
車を無事に手放して新たな彼女を見つけてください。
事故車専門のショップがあるのを思い出した。今もあるのかな
私も以前買った中古のオデッセイ、ハンドルは変わってるし、天井には怪しい茶色いというか濃いシミがあった。エアバッグ出した事故やったあとで、天井のシミは血液?と思ってゾッとしました。特に事故は無かったけど…