俺だけ見える心霊写真
投稿者:赤壁二世 (13)
今度はBが亡くなった。
Bの死因は転落死だった。
それも俺と通話しすぐあとだったらしく、翌日には警察から俺のスマホに連絡が入った。
Bは無くなる前に俺とこんな事を話していた。
『おまえ、マジであの写真やめろよ!ふざけんなよ!』
会話の切り口はそんなBの苛立った声で、俺は「え?え?」と意味が分からずにスマホを耳にあてて戸惑ってた。
『あの写真おまえがやったんだろ?縁起でもねえ事すんなよ!』
怒鳴り散らすBを宥めつつ事情を聞きだせば、どうやら前に俺がライングループに添付した写真が原因らしいと分かった。
B曰く、その写真が編集されていると言うんだが、俺に身に覚えはない。
一先ず通話をそのままにラインを開いて写真を確認してみれば、あの人影らしきものがBの背後に立って人差し指をさしている。
まるで次はお前だと言わんばかりの構図に俺は緊張で体中が強張ったのを感じた。
『お前だろ?お前しかいねえしな!』
「俺じゃないって」
それからは俺が写真を加工してふざけて遊んでいると言いがかりをつけてきては『おまえは薄情だ』だとか『おまえがそんな奴だとは思わなかった』とさんざんな事を言われたが、俺は最後まで否定し続けた。
だが、そんな口論の終わりは突然やってきた。
『おまえが……!あっ、え、え?ああ、え?うわっ』
Bとの通話の終わりはこんな感じで途切れた。
突然の事で全く意味が分からなくて、すぐに折り返しで電話したんだけど、何度掛け直してもBが出る事はなかった。
そして翌日のBの訃報に繋がる。
頭から真っ逆さまに落ちたから頭と首の骨が折れて殆ど即死だったと聞いた。
俺はBとの最後の会話を一言一句漏らさないように思い出して警察に話していたが、頭の中は別の事でいっぱいだった。
Bが亡くなる間際に話していた写真の事と、通話が途切れる直前の慌てた様子が気掛かりだった。
Bが最後に何か慌てた様子だった事は警察にも話したが、恐らく窓サッシに座って通話していたか、それに近い体勢で話していてバランスを崩して転落する間際の悲鳴に近いものを聞いたんだろうと、かなり配慮された口調で言われた。
誰でも事故の間際は取り乱すものだ。
Bもそうだったのかもしれない、と俺は罪の意識に苛まれた。
きっと俺が写真を添付したせいでBは同様して転落したのだと、そう考えた。
そもそも俺が写真を送らなければ、Dも死なずに済んだんじゃと今でも後悔している。
Bの葬儀の後、俺はついに中の良かった5人組が俺を除いて全員死んでしまった孤独感と絶望感に呑み込まれて泣いた。
布団にくるまって深夜の自分の部屋で朝まで塞ぎこんでた。
これも全てあの写真のせいだと思い、もう一度写真を取り出した。
こんな写真があるから気が滅入ると思って破り捨てようとしたんだが、俺は写真を見て愕然とした。
あの人影が俺の背後に立ってた。
思わず「ひゃあ」と声が出て、写真を放り投げた。
完全に俺が死ぬフラグが立ったと思って体中が痙攣したように震え上がって体温も下がった気がした。
動悸が激しくなって過呼吸みたいになったが、一時間くらいへたり込んでいたら案外気力が沸いてきたのか、今度こそ写真をどうにかしてやると思い立ち、手あたり次第の寺や神社を訪ねる事に決めた。
怖いけどそれ以上に辛い
ゾクゾクした
怖い話ってこういうのだよねやっぱり
スマホのフォルダの中で自分が写ってる写真確認してしまった。
凄く怖かったです
怖い。
大丈夫だとしか言えないよ。
その写真の人影みえる霊能者はいると思いますが。
自分だけ、何で生きてるんだよ👎🏻
生き残っていなければここに書くこともできないからね