深夜の上映会
投稿者:ねこじろう (154)
「キャー!こわ!」
大げさに悲鳴をあげるユカ
すると、しばらく腕組みをしていたユウジが言った。
「いや、それ、ちょっとおかしくないか」
皆が同時にユウジの方を向く
「だって、それぞれの投稿は全く別物なんだから、同じ女の顔が同じところに映ってたなんて、おかしくないか?」
「いやアケミも一瞬見ただけだから、実際はそれぞれ違う女だったかもしれないじゃないか?」
俺が言うと、ユウジは「いや、それはそれで、おかしくないか?」と言うと、アケミの方をじろりと見た。
「確かにそう言われたら、違ってたかもしれない」
ユウジに睨まれアケミは自信無さそうに言って、下を向いた。
結局は何の進展もなくしばらくの間が過ぎた頃、俺は皆に提案した
「じゃあ、もう一回観てみないか?」
皆も何かモヤモヤしていたのだろう。
そうしよう、ということになった
俺はケースからまたDVD を取り出す。
その間、三人はまたさっきと同じように、各々テレビの前に座りだした。
本編が始まり、俺たちはアケミの記憶を頼りに、画面の右上辺りとかを注意しながら観ていった。
たまに一時停止とかもしてみて確認したが、結局問題の女の顔が現れることはなかった。
DVD は終わり、画面はまた真っ暗になった。
さすがに皆疲れた様子で、あくびをしたり、目を擦ったりしている
「あーあ、つまんない、結局、何もなかったね」
ユカが残念そうに呟く。
「ごめん、やっぱり私の見間違いだったみたい」
アケミが申し訳なさそうに謝る。
そして「俺、明日用事あるし、そろそろ帰るわ」というユウジの一声を皮切りに、じゃあ、私も、私も、と立ち上がりだし、結局、三人は帰っていった。
皆が帰った後、俺は布団を敷くのも面倒だったから、テレビの前に置かれたクッションを枕に、そのまま寝ることにした。
疲れていたのか、意識はすぐに微睡みの泉に浸かっていった。
─コトリ、、、
昭和風名前設定に、作者さんの高齢者感が出ていて面白いです。
もし、若い方だったらごめんなさい。