ボロボロの化け物
投稿者:TORNADO (1)
これは、私が実際に体験した話です。
当時、私は小学3年生でした。
ある日、近所の友達(以下、Aくん)に遊びに誘われました。
Aくんは私より2個上の先輩です。
家から5キロ程の距離にある、人里離れた公園(以下、K公園)に遊びに行こうということになりました。
K公園には、Aくんと休日にいつも遊びに行っていました。
K公園へ行くためのルートは2パターンあります。
1つは、公園に直行するルートです。
家の近くの坂を下っていくとT字路があり、片方は通学路で、もう片方はK公園への道でした。
道も整備されてますし、外灯もあるので比較的安全でした。
もう一つは、遠回りルートです。
外灯がなく、長めのつり橋や、整備されてない道などを通らないといけません。
親には、このルートは行っちゃダメといつも強く言われていました。
普段は、一つ目のルートを通ってK公園に遊びに行ってましたが、若気の至りでしょうか、好奇心が勝ってしまい、この日は2つ目の遠回りルートを経由しようという事になりました。
休日の朝、Aくんと合流し、お互いに自転車に乗っていきました。
しばらくすると、「K公園へようこそ」という廃れた看板が見えました。
まず、駐車場がありました。
周りが森林で囲まれてます。
どうやら、ここから先は自転車ではいけないようなので駐車場に停めて、歩いて行くことにしました。
駐車場の奥に、木製の階段があったのでそこを降りました。
降りるたびに軋んで、部分的に抜けてる箇所もありました。
私は少し怖くなったと同時に不思議な感じがしました。
誰かに見られているような、視線を感じました。
私は「やっぱ引き返さない?怖くなってきた」と言いましたが、Aくんは「ここまで来たんだし、行ってみようよ!僕がいるから大丈夫」と答えました。
その時は、まさかあんな事になるなんて知る由もなかったのです。
階段を降りると次は吊り橋が見えました。
人一人分の幅しかありませんので、縦に並んで、Aくんが先頭で私がその後ろにくっついて渡る事にしました。
意外と丈夫に作ってるようで、軋んだりとか抜けてる箇所はありませんでした。
歩くたびに、ゆらゆら揺れる事も無かったです。
しかし、めちゃくちゃ高い位置にありました。
おそるおそる下を見下ろすと、50メートル下に大きい川が流れていて怖かったのを覚えています。
何がしたいのだろうかその化け物ぞっとする…