不思議なノラ猫「ぶち」
投稿者:ぴ (414)
長編
2022/08/23
22:32
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しばらくじぃーっとこっちを見ていました。なんだかすごく怖かったことを覚えています。
怯えている私をみて、満足したようにノラ猫は静かに道路の向こうの草むらに消えていきました。
そんなことがあり、私はぶちの生死をはっきりさせようとすることをやめました。
一連のことで、ぶちに自分を探すなと脅されたように感じたからです。
最後に見たノラ猫は確かにぶちでした。
あの黒縁の形とあの目はぶちで間違いなかったと思います。
だけど、死んだあの猫も確かにぶちだったのです。
ぶちはもしかしたら最初から普通のノラ猫ではなかったのかもしれません。
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