見知らぬ”あの子”
投稿者:津々 (42)
私が小学5年生の時に実際に体験した話です。
恐ろしい体験をしたのは夏休み中で、私たちは大体10名ほどのグループで遊んでいました。
連日、暑い日が続いたので、私たちは禁止されていた川遊びをしていました。しかし、両親に川遊びがバレて「水遊びならプールに行け」といわれました。なので、いつもグループでプールに行っていました。
私は着替えが遅かったので更衣室を出た時には友達はすでにプールの中でした。私は、急いでシャワーを浴びてプールに向かいました。するとプールに向かう扉の所に見た事のない子がいました。
お盆の時期だったので、私は「友達の親戚の子かな?」と思い話しかけると、その子は私の手を握り微笑みました。私とその子がプールサイドに着くと友達が「遅いよー!」と話しかけて来たので、私は「この子は誰が連れて来たの―?」と聞くと、私とさっきまで手を繋いでいた子はいなくなっていました。
私は、「水が嫌いで隠れたのかな?」程度に思いました。その後も友達と楽しく遊び、時間も遅くなり徐々に人数が減っていき3名ほどになったので、私は「次の遊泳時間で帰ろう」と提案しました。そしてみんなで遊んでいると、友達が「そろそろプールから上がろうか」というのでプールの梯子に向かって泳いでいる時です。突然、私の体に誰かが抱きついてたのです。私は焦りながら確認するとシャワー室で会った“あの子“でした。最初に見せてくれた満面の笑みで私を水底に引っ張る力は異常でした。
私は気が付くとプールサイドで寝かされていました。監視員に溺れている所を助けられたそうで友達は泣いていました。私が体験したことを友達や監視員に話したのですが、そんな子は最初から居なかったそうです。夏休みが終わり学校に行くと川遊びをしている姿を写真で撮っていた子が居たらしくその写真をもらいました。その写真の中にあの子が写っていました。あの子は実際何かわかりませんが、私をあの世に連れて行こうとしていたのだと今でも思っています。
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