かげおくり
投稿者:邪神 白猫 (7)
短編
2022/07/28
17:46
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「うん。またね、Yちゃん」
「また明日遊ぼうねっ。ばいば〜い」
そう告げてMちゃんと別れた私は、その後二度とMちゃんと会うことはなかった。
その日の夜に捜索願いが出されたMちゃんは、翌日になっても戻ってくることはなかった。
何の手がかりがないまま20数年の月日が経った今でも、私は時折あの時Mちゃんが言っていた言葉を思い出す。
『大きなおじさんと手繋いでた』
あの時Mちゃんが見たものとは、一体なんだったのか──。
私には、どうしても無関係には思えないのです。
─完─
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