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心霊

円さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

とある島で起きた不思議な現象
短編 2022/07/19 18:31 1,090view
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これは、私と友人と3人で、とある島に海水浴に行った時の出来事です。

その島は、霊感が強い人や感覚が鋭い人が行くと怖い体験をしやすい、といういわくつきの場所ではあったのですが、そこのプライベートビーチはとてもきれいで、あまり人もいないため、海好きにとっては穴場スポットでした。

友人の一人が不思議な体験をしやすいタイプだったので多少の不安があったのですが、海の誘惑には勝てず、まあ大丈夫でしょうと、海水浴を決行することにしました。

この日も人は少なく、きれいな海での海水浴はとても気持ちよかったです。

特に怖いこともなく、内心ほっとしながら、さあ帰ろうと車を発進させると、島の出口手前の路肩で、かき氷やソフトクリームを売っているフードトラックが目に入りました。

日焼けで火照った体に冷たい甘味でテンションが上がった私たちは、フードトラックの傍らに停車して、車から注文をしました。

それぞれの商品を待っているとき、助手席(フードトラック側)に座っていた、例の友人が「うわッ」と窓から遠ざかるように体をのけぞらせました。

後部座席にいた私が「何ッ!?」とその声にびっくりしていると、その友達が「いま、フードトラックと車の間に人いた?」と聞いてきました。

私はその時、後部座席でフードトラック向けに足を延ばして座っていたいたので、そこに人が入ってきたらすぐに気づいたはずですが、私はそのような人を見かけませんでしたし、そもそも私たち以外に通行人などいませんでした。

「誰も来てないよ?」「なに?怖いんだけど」と運転していた友達も含め、車内は少しパニックになったのですが、例の友達は「あ、じゃあ大丈夫、ごめんごめん」と早々に話を切り上げたので、私たちもこれ以上何も聞かず、食べ物を受け取ってすぐ帰路につきました。

後から、例の友人に聞くと、あのとき、窓を開けたまま前方を見て座っていたら、窓側から「ぬっ」と人がのぞき込むように視界に入ってきたそうです。

その再現を私にもしてくれたのですが、視界の端とかいうレベルではなく、ガッつりのぞき込まれる感じで、正直言って見間違えるような見え方ではありませんでした。

友人によると顔が緑がかった灰色で、今でも顔をはっきり覚えているといいます。

楽しい気分にすっかり水を差されて、この友人とは遊びに行くときは、いわくつきなところは避けようと思った出来事でした。

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関連タグ: #声#心霊#海#霊感
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