予知夢のようなもの
投稿者:円 (5)
短編
2022/04/08
07:41
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私はたまに予知夢を見ます。「予知夢」と言っても、これからの未来で起きる大きな災害や重大な事件などが起こる様子を見るものではなく、夢のなかでした日常の些細な会話をデジャブ的に追体験するようなものです。
それも夢を見たすぐに体験するわけではなく、数年単位で時間が経って、普通の生活を送っているときに「あ、この会話、この状況夢で見たな」と思うのです。その夢を見たこと自体覚えているわけではもちろんありません。ただ、その状況になると「あ、これ前に夢で見たな」と直感します。
この予知夢の特徴として、まだ出会っていない人の顔はモザイクがかかっているようにぼやけて見え、すでに出会っている人の顔しか認識することができないという点があります。よって、高校生の頃追体験した「中学校から一緒の人」と「高校入学後に出会った人」とが混ざって会話をしているという状況を夢で見た時は、顔が見えない人と、見える人とが混ざっていました。
この夢の追体験をすると私は嬉しいなと思います。その理由は、「この人とは何年も前から出会うこと、この状況で会話することが決まっていたんだな」と思うからです。
現在、20代前半でこの夢の追体験は高校生を最後にしておらず少し寂しいので、また体験する日がくるといいなと思っています。
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