開かない段ボール箱とドア
投稿者:中目黒 (5)
短編
2022/06/15
10:54
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なのでとりあえず叫んで求めることにしたのです。
しかしこれも無駄に終わりました。いくら叩いても叫んでも反応がなかったのです。
(ど、どうして……?)
いよいよ本格的にヤバいと感じ始めたときでした。
『ねぇ』
後ろから突然声をかけられたのです。
驚いて振り返るとそこには見たこともない女の子がいました。髪が長くて綺麗な顔をしています。
年齢は多分僕と同じか少し下くらいでしょう。
ただ一つ言えることはその子はとても不気味だということだけです。
僕は驚きすぎて声が出ませんでした。ただ目を大きく見開いて固まっているだけしかできませんでした。そんな僕を見て彼女は言いました。
『私の姿が見えるのね?』
その言葉を聞いた瞬間、僕は気を失ったと思います。
それからの記憶が全くないのです。段ボールはなくなっており親に聞いても
「そんなもの知らない」
の一点張りで何もわからず終いでした。あれはいったい何だったのでしょうか?
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