今なお進化し続ける新興心霊スポットの話
投稿者:窓際族 (47)
心霊スポットといえば古い神社や朽ちた建物、人気の無いトンネルというイメージがあると思います。
しかしこれは比較的新しい、今なお進化し続ける心霊スポットのお話です。
それはF県某所にある新興住宅街の近くにあります。
元々は山のそばにあるごく普通の道だったのですが、今では大量のゴミと立ち上る悪臭で悪名高い場所となっています。
そうなった主な原因は数多くの業者による不法投棄。
業者たちは夜によくあるタイプの軽トラやバンでやってきて、サッと大量のゴミを捨ててスッとその場からいなくなるので取り締まろうにも困難なのです。
ゴミの多くは古くなった机や椅子、オフィス機器などの粗大ゴミや事業ゴミです。
しかし中には動物の死体、何かを焼却した後の灰、大量の生ゴミなんかも含まれます。
なので近隣住民はひどい悪臭だけでなく、大量のハエや蚊、バカげた数のカラスとそのフンにも悩まされています。
また車通りがそれなりにあるのにたぬきが他より多く出現するため、車に轢かれたたぬきの死体が転がっていることもまた日常茶飯事です。
おまけにここは捨てられた動物たちの恨みのせいか、心霊スポットとしても知られています。
最もよくあるのが「車でここを通ると何かふわっとしたものが身体に触れたような感じがする」というもの。
これは昼も夜も関係なく起こるようですが、夏に比較的多いようです。
それを感じる部位も人によって様々ですが、大半は下半身ですかね。
実は私もそこを通る時、足にふわっとした感触を覚えたことがあります。
ちょっとくすぐったい感じもしたのですが、足元を見るとそういったものは何も無かったのです。
例えて言うなら耳かきについている白いポンポンの大きなものを足に当てたような、とても軽くきめ細やかな雰囲気の感触でした。
加えて「ボンネットやダッシュボードの上に突然動物が現れては消える」なんて話もたまに聞きます。
これは圧倒的に夜が多いですね。
動物の種類はどういうわけか猫に偏っているようです。
「車の外で一瞬わんちゃんが走っているのを見た」という女の子もいましたが、犬はなかなかいないですね……
またゴミの様子からハムスター(ラット?)も捨てられているだろうことは見て取れるのですが、そういった小動物もいないですね。
なぜなのかはよく分かりません。
ちなみに、近隣住民がこの道路をなんとかしようと努力したことは何度もありました。
例えばゴミ拾いのボランティア。
これは規模が小さくなったとはいえ今も続いていますが、住民たちが処理できるゴミに対し捨てられるゴミの量が多すぎるのでなかなか道路はきれいになりません。
また一人ではなかなか動かせないような大型のゴミもあるうえ高齢の住民も増えてきているため、作業効率もなかなか上がらないのです。
おまけのゴミの処理費用はボランティア持ち。
今のご時世、これはなかなかに厳しい負担です。
もちろん、市役所や警察にこの問題について訴えたこともありました。
しかし市役所は具体的な支援を何もしてくれず、ただ「不法投棄は止めましょう」という広報をするだけ。
また警察も不法投棄の犯人を捕まえようともせず、パトロールすら増やさないという有様。
これでは不法投棄をしたい業者にとって天国のような場所になってしまうのは当たり前ですね。
議員を減らせばいいんですよね