嘘つき男の本性

親戚のAさんから聞いた話。

Aさんの職場に過去にとんでもない従業員が居たという話を聞いた。

仕事仲間だけじゃなくて、身内にすら嘘をついて仕事を辞めてしまった男がいた。

その男をD男とする。

D男は仕事は出来る方なのだが、どういうわけかトラブルを引き寄せてしまう。

そのトラブルとはすぐにばれるような嘘をつくことだ。

どんな嘘なのかというと、急に仕事を休む時に嘘をつくのだ。

なぜ、嘘だと分かったのかというと、それは後に説明する。

急に仕事を休まれると多くの場合は困ることは想像できるだろう。

作業に支障が出てしまう。

ある時に出勤直前にD男から電話かかかってきた。

「熱が出たので休ませてください」という内容だった。

風邪でも引いたのか、それともコ〇ナだろうか。

従業員は少し警戒をした。

次の日には彼は普通に出勤した。

熱はどうだったのか聞いたそうだが、すぐに熱は引いたとのことだった。

検査も受けていないらしい。

ただの風邪なのかそれとももっと別のものなのか。

病院へも行かなかったらしいので、D男への不信感が募った従業員もいたらしい。

１週間もしないうちに、またD男は熱が出たと出勤直前になって電話をしてきた。

今度は２日ほど休んだ。

また作業に支障が出てしまった。

本当に熱が出たんだろうか？

そう疑う従業員が増えていった。

AさんはD男のことは最初から疑っていたのであまり深入りしないことにしたようだ。

そして、たびたびD男は熱が出たと出勤直前になってから電話をするようになった。

ちなみに彼は遅番が多かったので、もし熱が出たなら出勤直前に連絡をするのもどうなんだ？っと文句を言う従業員が多くなってきた。

D男が「熱が出たので休みます」を数回繰り返したある日のことだった。