夜の帰り道
投稿者:Zazack (1)
ここから道は、少し登り坂となり、登りきった所に最後の街灯があります。
もし、そこにもヤツがいたらと思うと、目の前が真っ暗になりそうでしたが、唯一の希望は、その近くにお惣菜を作っている店があって、翌朝の仕込みのために夜から人がいて、作業をしていることでした。
僕以外のひとと出会えれば、今の状況から逃れられるのではと、期待していたのです。
実際、人に会いたくてしょうがなかったのですが。。。
(たのむから、いないでくれー!)
祈るような気持ちで、坂道を登っていきます。だんだんと、街灯がみえてきます。
坂を登って、街灯がみえる所まできました。そこには、
何もいませんでした。。。(創作の怪談話と違ってオチが無くてすいません。。。)
お惣菜屋さんの人が、荷物の出し入れをしているのがみえました。この時ほど、お惣菜屋さんの人と明かりを嬉しく思ったことはありません。
この日から、駅へ行くのに二十数年も使ってきた、この道順を、卒業して実家を出るまで使うことはありませんでした。
他の道は、かなり遠回りになる道順しかなかったのですが、二度とこの道を通る勇気が出なかったのです。
結局アレがなんだったのか、なにがしたかったのか、今もって、まったくわかりません。
自分がこの体験から得た教訓は、
怪異は、因縁や、いわくがある所だけで起こるのではなく、出会いがしらの事故のように、なんの前ぶれもなく、通いなれた日常のなかで、
誰にでも、突然に起こりうるものだという事です。
もしかすると、この後、トイレにいくときに、あなたにも起こるかもしれません。お気をつけくださいませ。
雑文失礼いたしました。
夜間はライトつけなあかんで!
何年生か知らんけど❗