消えるお供え物
投稿者:りー (118)
短編
2022/02/21
14:54
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私の近所には小さな社があります。
こじんまりとした敷地にポツンと佇むその社は民家から離れた所にある為日常生活で目に触れる事はあまりありません。
その社の不思議な所はお供え物を置いておくと翌日には無くなっている事です。
おおかた動物が取って行ったり罰当たりにも誰かが盗んで行ったのだと思いますがその形跡は一切ありません。
本当にお供え物が無くなるのか私は試しにお酒を供える事にしました。小さな瓶に入ってるものです。
翌日社に行くと本当に無くなっていました。
酒瓶なので動物でな無いだろうと思い泥棒でも居たのかと思いました。
特に犯人捜しをするつもりでは無かったのでその日は手を合わせて帰りました。
後日私は事故に遭いました。車の接触事故で激しく地面に叩きつけられました。
病院で治療を受け奇跡的に腕の骨にヒビが入ったのと擦り傷だけで済みました。
お医者さんからはあれだけの事故でこれ位の怪我で済んだのは運が良いと褒められました。
私はもしかしてあの時お供えした効果が有ったのではと思いました。
あのお酒はきちんと神様に届いておりそのご利益がこうして返って来たのだと確信しました。依頼、私は度々あの社にお供え物をしています。
お供え物が消えていたら神様が食べてくれたのだと嬉しくなります。
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