立体駐車場のエレベーターの［R］ボタン

以前、ある日の仕事帰りに、電車通勤の私は、車で来てるバイトの子に送ってもらう事になりました。
(仮にA子ちゃんとします)

A子ちゃんは職場がある建物の道路を挟んで反対側の立体駐車場に車を止めてました。

退勤の準備を済ませてA子ちゃんと一緒に
立体駐車場に行きました。

立体駐車場は1階から5階まであって、5階は屋上になってる駐車場で屋上のボタンは(R)になっています。

A子ちゃんは、4階に車を止めていました。

エレベーターに二人で乗り、それ以外に人は居ませんでした。

A子ちゃんが自分の止めた4階のボタンを押し、私はなんの気もなしにボタンを見ていました。

エレベーターはそのまま上がっていき、3階に止まりました。

でも3階のボタンは光ってません。

A子ちゃんが降りようしました。
［待ってここ、4階じゃないよ？］

私はそう言ってA子ちゃんに伝えましたが、
なんとなく二人とも降りてしまい、閉まってしまう前にまたエレベーターに乗りました。

私はふと疑問を感じました。

立体駐車場なので下がる事はあっても上がる事は普通はないだろう。

例えば上がるとしたら、駐車した階数を間違えるくらいです。
でも、3階には誰も居ませんでした。

3階で乗り直した時に、この話をA子ちゃんにしました。

［たしかに！もう一人誰か乗せちゃったかもしれないですね］
と、冗談半分で笑ってA子ちゃんは言ってました。

そんな話をして、すぐ上の階4階にエレベーターは止まりました。

さっきまで光っていなかった［R］のボタンが光っていたのです。

［A子ちゃん、屋上押した？？うち押してないけど？？］

［私も、押してないです…。］

困惑しながらエレベーターを出た瞬間、異常な事態に二人で走って車までいきました。

あれは、一体なんだったのでしょう。

ちなみに、エレベーターの中からボタンを押さないとボタンは光りません。

だとすると、あの光ってた［R］ボタンは…。