おかん

３年前、おかんを病気で亡くした時に不思議な体験を投稿しようと思う。

おかんは癌だったんだけど、わかった時はもう手遅れな状況だった。その時は、おかんが死ぬなんて考えれなかったし、考えたくなかった。
でも入院して抗がん剤治療していくと、髪も抜けて、日に日に痩せていくおかんを見て本当に死んじゃうのかな…って思うようになった。

おかんが死ぬまで私には何が出来るのだろう。私には毎日おかんに会いに行く事しか出来ないので、毎日お見舞いに行こうと決めた。
だから仕事が終わって面会ギリギリまで病院に行った。それから数ヶ月、朝起きて頭が痛くなって動けない日があった。

車の運転も危うかったのでその日は病院に行けなかった。次の日、おかんに会いに病院に行ったら、目をかっぴらいて、一生懸命生きている顔していたんだ。見ているのが辛いくらい一生懸命な顔。
その日は話す事は出来なかった。出来る状態では無かった。

あの時のおかんの顔は忘れられないな。その日は話さず帰ったんだけど、その日の深夜おかんが亡くなった。

おかんの姉妹(私の叔母)が駆けつけてくれて、一昨日は元気に話してたんだけどね…最期の力を振り絞ったんだね…って。
私が病院に行かなかった時おかんは元気に話してたんだ…私は酷く後悔した。どんなに体調が悪くても会いに行けば良かった…もうおかんと話せないのに…って自分を責めた。

通夜が終わって、葬儀の日の夜に不思議な夢を見た。
私は夢の中でおかんのお見舞いに行っていた。
おかんはまだ元気な姿でベッドに座っていて、私が何を話しかけても「ありがとうね。ありがとうね。」しか言わなくて…看護婦さんに面会時間終了なので追い出されそうになったんだけど、私はおかんから離れたくなくて…抵抗している所で目が覚めた。

今でもおかんが亡くなった事が受け入れられないのと信じられないのだけど、あの夢はおかんが私の事を思って自分を責めないで。あの日おかんが言えなかった事を伝えてくれて、自分が今までしてきた事は間違ってなかったんだ。って思います。

おかんが亡くなってから、色々と不思議な体験をする様になった。怖い体験ではなく、守られているような。たぶん、私が30代で未婚だから心配してくれているのかな…笑
いつまでも心配かけて、ごめんなさい。
いつも私の傍にいてくれてありがとうね。おかん。