片足を引きずる幽霊の行方
投稿者:レイレサ (64)
去年体験した怖い出来事です。
去年の私は仕事のストレスが大きくて精神的にもいっぱいいっぱいの状態でした。
特に職場の人間関係のストレスが大きく、どうしても受け入れがたい相手がいました。
その人は最初はとても大人しかったのですが、班長に選ばれた途端に態度がでかくなったのです。
嘘か本当か分からないような情報で他人を操ろうとする、気に入らない相手には仕事を教えるように見えて口うるさく口撃する、他人のミスには手厳しいのに自分がミスしたら言い訳ばかり。
私も散々影でいろいろ言われまくり、周囲の仕事仲間の私を憐れむ視線はとても痛いと感じました。
みんな矛先を向けられることを恐れて見て見ぬふりです。
誰もやられた人を助けてくれません。
中にはやられたストレスで退職に追いやられた人までいました。
本当は私も退職したかったんですが、家族から「どこに行ってもそんな変な人はいるから我慢しろ!」と辞めることを許してくれなかったのです。
私には我慢して働くしか選択肢がありませんでした。
何人か辞めていく姿を見てうらやましいと何度思ったことか。
そんなある日のことでした。
仕事が休みの日だったので、朝はゆっくりしたいと思ってまだ布団の中で眠っていました。
家族は誰も家には居なくて、私ひとりだけの状態。
しーんと静まり返る廊下からずる、ずる、ずる、ずる・・・と片足を引きずるような足音が聞こえてきたのです。
足音が段々私の部屋に近づいてきます。
私はそれが幽霊だと感じました。
正直怖いという気持ちよりはもっと別の気持ちが湧きました。
私は足音の主にこう念じました。
「仕事先にどうしても気に喰わない相手がいる、その人のところへ行ってくれ!」
「私はその人に嫌な目に遭わされてばかりだった、だからその人のところへ行って罰を与えて!」
すると、足音が消えてしまいました・・・。
後日、職場で気に入らない相手がやつれていました。
それから何か月も経ち、その人は片足を怪我してしまったのです。
私が幽霊に行けと念じてしまったことで、本当に幽霊はその人のところへ行ってしまったのでしょうか?
それとも幽霊の件と怪我の件は偶然が重なっただけなのでしょうか?
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。