吹奏楽部の練習部屋にあるお札
投稿者:Kiseki (4)
これは私が中学生の時に体験した話です。
地元の中学校に進学した私は、音楽が好きという理由から吹奏楽部に入りました。
吹奏楽部の練習部屋は6つほどありますが、全て校舎の外れにあり、
入部した頃から、ずいぶん薄気味の悪い場所にあるんだなと感じていました。
そしてもう一つ気持ちが悪いのが、楽器をしまってある部屋におふだが貼ってあるのです。
あれは2年目のことだったと思います。
いつもの様に練習していると、物の影から誰かの足元が見えたので、練習を止めて確認しようと思いました。
しかしそこには誰もおらず、隣で練習していた子に聞いても、誰も来ていないとのことでした。
気のせいだよと言われてしまったので、その日は疲れていたんだろうと気にするのをやめました。
また別の日、練習終わりにみんなで廊下を歩いていた時、
ある部屋の中に人影が見えたので、まだ練習してる人いたっけ?と友達に聞くと、誰もいないじゃんと返されました。
もう一度確認すると、確かに部屋の中には誰もいませんでした。
これは他の部員が経験した話ですが、練習中に何度か女の人の泣くような声を聞いたそうです。
そして、本当の恐怖はここからです。
私の叔母も昔、同じ中学校に通っており、吹奏楽部だったそうです。
叔母は幼い頃から霊感があり、数多くの恐怖体験をしてきたと聞いています。
ある日叔母に会う機会があったので、吹奏楽部での経験を話すと、衝撃の言葉が返ってきました。
「〇〇ちゃんの経験した話はきっと本当だよ。
私も当時、同じような気味の悪い体験をたくさんしてきたし、
部屋に貼ってあるお札も、私たちの代が貼ったものなんだよ。」
と聞いて、私は鳥肌が止まりませんでした。
お札はもう古くなって破れてるので、今は役目を果てしていないみたいです。
その後は、特に大きな出来事もなく、無事に卒業できました。
今もまだ吹奏楽部はあるので、その後の代の子たちはどうしているのか分かりません。
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