青木ヶ原樹海での出来事
投稿者:ニューアーク (5)
日本全国に有数の自殺スポットが点在しているが、中でも富士の青木ヶ原樹海は特に有名だろう。
樹海には様々な都市伝説があり、どれもホラーじみたものばかりなのだ。
例えば、自殺で死にきれなかった人たちが集まってできた村がある、など半信半疑ながら興味深いものも多い。
そこで、ホラー好きの友人と供に、この忌まわしき青木ヶ原樹海へ足を踏み入れ探索することにした。
ここへ訪れるのは小学生のとき以来なのだが、さすがに小さかったので記憶がほとんどない。
そしていざ足を踏み入れたのが、もう入口から数メートル歩いただけで嫌な気配というか妙な殺気のようなものを感じた。
特別、霊感があるわけではないのだが、これが樹海に蔓延る怨念の力なのかとも思った。
さて、肝心に都市伝説なのだが、どうやら自殺で生き延びた人が作った村というのはがセのようだった。
その代わり、集落のようなものがあったので、もしかしたらそれを見間違えた人が作った都市伝説だったのかもしれない。
しばらく奥まで歩いて行ったので、写真も数枚撮った後、友人と引き返そうという話になった。
その時、妙な息苦しさを覚えたのだ。
動悸もするし、言葉では言いあらわせない気持ち悪さが全身を駆け巡った。
それを友人に伝えると、しばらく休もうと言われ、倒木に腰を掛け30分程度の休憩をとった。
休んでいると体調も戻ってきたので、再び出口へ向かうことにした。
本当はもう少し休みたかったのだが、1秒でも早くこの樹海を抜け出したかったのだ。
そして出口から出ると、不思議とさっきまでの全身に駆け巡っていた気持ち悪さがスーッととれたのだ。
友人は特に何も言っていなかったので、どうやら私の体調が悪かっただけのようだ。
それから次の日、デジカメで撮った写真を見て思わず手が震えた。
体調が悪くなった付近で撮影した写真に、ボロボロになった靴や衣類らしき物が写っているではないか。
撮影したときは気づかなかったのだが、もしかしたらここで自殺をした人がいたのだろうか。
イタズラで樹海に、そのような物をわざと放置する者もいるので、何とも断言はできない。
しかし、私の具合が悪くなったのと同じ場所であることから、これはただの偶然ではない可能性が高いと思った。
あわりに怖さにその写真は削除してしまったのだが、とても怖い体験をした。
興味本位で樹海を訪れてはいけないと思ったし、やはりあそこには強い怨念がありそうだ。
霊感のない私がここまでなったのだから、誰にでも起こりうる事なのである。
どうしても青木ヶ原樹海の都市伝説に興味があるという方は、それなりの覚悟を持っていくべきだ。
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