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心霊

棟梁さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

変な違和感と変な影が・・・・
短編 2020/12/23 15:05 1,747view

 15年ほど前、私が高校生2年生の夏頃のお話です。
私は奈良の田舎に住んでいて、少し不良な少年でした。あまり外でウロウロして補導されてはいけないし、そもそも田舎なので夜中に遊びに行くと言っても近くのコンビニしかないっていうことで、よく私の家や、友人の家の前で夜明けまで喋り倒すことが多かったのです。

いつもどおりしゃべっていて、こういう日もずっと続くわけないし、いつか見返したときにと思って、私は急に携帯をポケットから取り出し、写真を撮ろうとしました。
急にカメラで撮ろうとしだしたので、「なにしてんねん、やめろって」と嫌がる友人A(以下聡くん)でしたが、彼の後ろに直径15センチくらいの丸い影が写っていました。
その影は肉眼では見えなく、携帯電話の画面越しにしか確認できません。私は映像が乱れているだけかな?と思ってましたが、聡くんを怖がらせようと少し大げさに「うわっ、なんか写ってるし、それこっち向いて動いてる」とこっちに呼び、画面を見せました。
最初は驚いてましたが、その日は月も出ていたので、「月の光で何かの影がそう写ってるんだろう」と、その場は落ち着きました。

そしてしばらくして、私は話題もなくなってきたので、「さっきのマジでなんやってんやろうな」ともう一度その話題を出しました。

話している間も、確かに不思議な点がいくつもありました。丸いだけで線がついていない、月と影の直線状にそもそも何もなかった、影の伸び方も月とは関係ない方向に伸びている、そういう不思議に思うことを、聡くんに話していました。
そこで、「もう一回やってみるわ」とカメラを起動すると、さっきより早く移動する影、そして、カメラを動かすともっとしっかり動き、影の形が楕円になったり奇妙に動く。私達は多少ビビりながら、面白がっていました。また、後日、今日はいてないけど、いつもはいてる友達にもまた話したいので、写真を撮ろうとしましたが、写真じゃわかりにくいから動画にしておこうっていうことでので、ムービーもとりました。

 色々飲み物を飲みながら話をしているので、トイレにいきたくなりました。
家の中のトイレは音がたって、聡くんの家族に迷惑がかかるし、家の外にもトイレはあるおうちだったのだけど、さっきの件があったので気が進まないから、家の端から他所の田んぼに向けて立ち小便をすることにしました。(普段も遅い時間なら、トイレが和式でしにくいこともあり、普段から他所の田んぼに向けてすることは往々にしてありました)そのあたりから変な違和感が出てきました。

私は立ちションをしていると、何かいつもと違うものを見つけてしまします。立ちションをしている田んぼの奥に、小さい小道を挟んで幼稚園があるのですが、幼稚園の中に、何か青く光るものがありました。
立ちションをしているときは、「あれ?あんなんあったっけ?」という感じだったので、また私は聡くんを呼んで、「あの青く光ってんの、あんなんあった!?」と話ししたら、「俺もよくここでしてるけど、あんなんなかった!しかもなんかちょっと動いてない!?」と慌てだしました。
私はこれこそ動画で撮っておこうと思って、録画しだしました。すると、実際は立ってる場所から幼稚園までに建物などは無いはずで、存在しうるはずのない、レースのカーテンみたいなひらひらしたものが写っていました。「うわ、またなんか写ってるって」と言いながら録画を続け、その後、怖がる彼にほらって再生画面を見せました。

たしかに動画でもカーテンみたいなものひらひら写っており、再生を続けると、カーテンの中に兜をかぶった武者みたいな顔がくっきり出てきました。「うわっ、今武士みたいなん写ってなかった!?」ってなり、先程から感じる変な違和感も、自分の中で確信に代わり、ちょっと家の中に入ろうと家の中に入りました。

 夜が明けて、私は帰宅しました。
お昼下がり、私はアルバイトのため原付きバイクを運転中、何かの用事で母親に電話しました。
そこで、「Bさん(聡くんの家の隣に住んでる同級生の女の子)のおじいさん亡くなったらしい」と聞きました。
私の母は生命保険の営業をしているので、そういう情報が回ってくるのが早く、私はその電話の後、聡くんに電話をかけました。聡くんも「かけてくると思ったわ、あんまり自分からその話をしたくないから、かけてなかってんけど…」と怖がっていました。私も、そういうのは残して持っておくべきものではない、と聞いたことがあったので、その場でその日にとったものは消しましたが、「あの武士みたいなのは死神かなにかだったのかな…」としばらく頭から離れませんでした。

 以上、拙い文章で、読みにくいと思いますが、恐怖体験をしました。まぁ、実害があったわけでもなく、信じてもらいにくい内容なのかなと思いますが、当時は非常に怖かったです。
 そのほかにも、私は友人に、心霊スポットに知らないうちに連れて行かれ、その場に近づいた瞬間、「なんか、やばい!ヤバイヤバイヤバイヤバイ!」と叫びだしたりとか。逆に私が同じようにその心霊スポットに友人を連れて行くと、友人がバイクで路面もキレイな何もない、まっすぐなポイントで前輪を滑らせこけてしまったり。(彼には心霊スポットとかいうのは、後で伝えたため、何も感じず走っていたらしい)そういうことがありました。
バイクの友人がコケて以降、危険も伴うというのに気付いたため、それからはそういうところに自ら行くことはなるべく避けるようにしています。

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