母が突如『破壊神』になった話
投稿者:小宇宙 (8)
母がエスパーになった時期がありました。
予知能力とかだったらいいのですが、彼女の場合は「非接触で物を壊す」系のエスパーだったので怖かったです。
数年前に祖母(母の実母)を看取った頃から、母のまわりで不可解なことがおこりました。まずはPCが原因不明の故障を繰り返しました。
当時私は大学生。休暇中に帰省するたびに母のノートPCが新しくなっていたのです。
話を聞くと、「ハズレの品を買っちゃったようで、すぐ電源つかなくなるのよね~」との事。
当時は1か月くらい帰省していたのですが、帰ってきてすぐに買ったPCが三週間で壊れた時には驚きました。本当に買ったばっかりで、母の扱いも丁寧で、特に壊れる原因などないように思いました。私が変な操作をしたと疑われたものの、もちろん潔白です。
母の力はだんだん強くなりました。年末に帰省したとき、母に雪かきのことで隣家の爺さんが理不尽な文句を言ってきました。
1時間ほど口論しており、家に戻った母が烈火のごとく怒っていました。
そして、三日後にその爺さんが亡くなりました。
屋根の雪下ろしをしていたところ、梯子が壊れて墜落したそうです。
他にも、家の木にいたずらするカラスが死骸になって落ちていたり、母にイヤミを言う町内会の人の塀が崩れたりしました。
こんな事が平均月1回程度起こって、どうも偶然というには出来すぎているとうすうす感じはじめました。
決定的な出来事は、その翌年の年末でした
。当時母は遺産相続で兄弟ともめていて、彼らと電話をしていた時でした。
母が怒りはじめたので、「これは危険なのでは…」と思っていたら、玄関で「ピシっ」と音がしました。
ビックリして見に行けば、玄関先に置いてあったガラスの置物がきれいに真っ二つに。もちろん私も触っていませんし、母も触れる距離にいません。
置物の周りには何も置いてないので、何かがぶつかって割れたわけではないし、地震があったわけでもありません。
推定10㎝程度と思われるガラスの塊が、機械で切断したかのように真っ二つになっていました。それを見て、私は母がエスパーだと悟りました。
去年あたりから怪奇現象もみられなくなり、物も壊れなくなってほっとしています。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。