突然の帰省を夢で見た亡き母

私が東京で仕事をしている時、母は寝たきりの身体でした。

ある日、たまたま京都で仕事をしていたタイミングで、丸一日お休みを取ることができました。
実家は大阪でしたので、２時間もあれば帰省できる距離だったので、事前に母に連絡せず帰省しようと思い立ちました。
勿論、母はそのことを知ることはありません。

母の話では、私が帰ってくる夢をみたらしく、会いたいと願っていたと思います。それが現実になったことに大変驚いておりました。
その寝たきりの母の笑顔を、私は今も覚えております。

母曰く夢が実現になったと喜んでおりました。まさに正夢だったのでしょう。わたしも母が喜んでくれたことを、今でもうれしく思います。
ただ数時間だけでしたが、母の手の温もりを覚えております。

その数年後、母が亡くなりましたが、今も母に見守れているように思います。お金に困った時や、仕事で行き詰った時等、いつも最後はうまく解決するのも母のお守りだと思います。
そのたびに、神社仏閣におまいりして、母の供養をしております。

気持ちも落ち着き、母がわたしを呼ぶ声が聞こえてきます。どれだけ母に愛されていたか分かるように思います。
今思えば母には霊感があったと思います。霊を見たことはないようですが、信心深く、よく寺院仏閣にお参りに行っていました。聞こえなものを聞こえたりするようでした。
私にも多少の霊感があり、母の願いが夢となって私に共鳴したのだと思っています。