廃病院に行ったばかりに、、、

高校３年の時の話です。

別のクラスの生徒が卒業前に車の免許を取得して、友達４人でドライブに行ったそうです。
季節には相応しくないですが、その時のノリで心霊スポットに行き、肝試しをしようとなりました。

目的地は地元でも有名な廃病院。
そこは年に必ず1人は自殺者が出るとしても有名で、個人的には絶対に行きたくない場所です。

４人は車を走らせて廃病院に着き、恐る恐る足を踏み入れます。
心霊スポットということで病院が廃止になって以降、沢山の人が肝試しを実践しているらしく、病院内は荒れに荒らされていて、
落書きもヒドかったそうです。

ただ、雰囲気は抜群なのですが、彼らは特に妙な声を聞いただとか、何かを見た、という奇怪なことは一切無く、その場をあとにしたそうです。

が、不思議なことはこの後起きました。

廃病院に行った４人のうち、1人が翌日、その廃病院で自殺をしたのです。

肝試しに行った日の翌日、彼は（亡くなった生徒A）学校に来ませんでした。
翌日になっても来ず、連絡をしても返事が来ない。
一方、Aの家族は待てど暮らせど息子が帰って来ず、いよいよ捜索願いを出しました。

学校にも警察が来ました。
一緒に廃病院に行った３人は事情聴取され、いついつ廃病院に行ったことを伝え、それ以降彼に会っていないことも伝えました。

警察が廃病院を捜索するとA君が遺体として発見されました。
飛び降りでした。
解剖の結果、亡くなったのは肝試しに行った日の翌日だったそうです。

他人が聞くと怖い話かも知れません。
当の本人たちは、Aは身投げを予感するほど何かに悩んではいなかった、そもそもそんなことをするようなやつでは無い、
なぜ？なぜ？という疑問と悲しさの方が今でも強いそうです。

廃病院の「何か」にA君は引っ張られたのでしょうか。
実際の話なので語ることに若干の抵抗がある話です。