銀河鉄道の夜は実在する
投稿者:P.T.S (1)
みなさんは宮沢賢治さんの銀河鉄道の夜という本を読んだことはありますか?
あらすじはジョバンニが友人のカンパネルラと銀河鉄道で旅をするというお話です。
しかしこの本は死者が空へ帰るような表現にもとれるといわれています。
実はこの話あながち嘘ではないかもしれません。
なぜなら私も同じような体験をしたことがあるからです。
私は地方の田舎の出身で夜になると車も通らない農村に暮らしていました。
高校1年生の夏に隣の家のおじいさんが亡くなり、通夜、葬儀とあわただしく行われていたことを記憶しています。
トラブルもなく、葬儀は無事に終わり、その日の夜は仏様を弔うための会食がおうちで行われてました。
夜の9時ころでしょうか。就寝しようと自分の部屋に向かったのですが、となりはお酒も入ってにぎやかな声が飛び交っています。
あわせて蒸し暑い夜だったため、寝付けずにいました。
あまりにも寝れないので家のベランダに飛び出して外の風を浴びることにしました。
ベランダは隣の家の仏間がよく見える位置にありました。
心地よい風が通っており、体が冷えれば眠くなるだろうとぼーっとしていた時、突然目の前がぱっと明るくなりました。
不思議に思い、隣の家の方を向いた瞬間、自分の家の外装に車窓のような光がいくつも見えたのです。
そして車窓の中には人影がたくさんありました。
その光景に唖然としている間に、車窓の光は滑るように空に向かって走っていきました。
周りを見回しましたが、家の周りで車は走っておらず、もし車のライトでもあり得ない光の動きをしていました。
その時に隣のおじいさんが列車がすきだと話していることを思い出し、大好きな列車に乗って”次の旅”へと向かったんだと悟りました。
青年期に遭遇した不思議な体験でした。
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