エレベーターの血塗れ男性
投稿者:カツレツ (2)
新卒から大阪の会社に入社して、しばらくたった後の話です。
当時、会社近くのマンションの6階に住んでいました。
残業が多い会社で、その日も残業で遅くなり、日をまたいでいる時間だったと思います。
へとへとになりながらマンションに入り、エレベーターに乗り、6階のボタンを押し、携帯でメールのチェックをしていました。
当時はエレベータに乗ってから部屋につくまでメールをチェックするのが日課になっていたんです。
その日は疲れていたのかぼーっとしながらメールをチェックしていたのですが、ふと、「あれ?なかなか着かない?」と思い、エレベーターの階層表示を見るとまだ1階のままでした。
ボタンを押し忘れた?と思い、6階のボタンを押そうと思ったのですが、急に寒気を感じ、振り向くと知らない男性がうつむいて立っていたんです!
エレベーターに乗るときは誰もおらず、一緒に乗り込んだ覚えもないので、頭がパニックになりました。
そして、よく見るとその男性のお腹が血で真っ赤なことに気づきました。
引きつった悲鳴を上げ、必死にエレベーターの開くボタンを押すのですが、エレベーターは開きません。
それでも必死に押していると、肩にぺたっと手がおかれました。
恐る恐る振り向くと、その男性の顔も真っ赤に染まっていて、あまりの恐怖に気を失ってしまいました。
気がつくと、1階のエレベーターの外で倒れてました。
もう一度エレベーターに乗る気はせず、階段で6階まで上がり、その日は眠りました。
後日、同じマンションに以前より住む会社の人に聞くと、あのエレベーターでは過去に全国報道されるほどの凄惨な刺殺事件があったそうです。
亡くなったのは男性で、犯人はまだ捕まっていないそうでした。
あのとき見たのが夢だったのか、何だったのかはわかりません。
ただ、その後もエレベーターは使わず、別の場所にすぐに引っ越しました。
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