仙道魔術 遁甲の法
投稿者:臣 (4)
皆さん「仙道魔術」というものをご存知でしょうか。これは私が小学生だったときに流行った秘術です。
当時、テレビでは某有名マジシャンが「超魔術」「ピラミッドパワー」等とブームをおこしているときでした。
私は幼い頃からテレビなどで手品が好きになり、親に手品の本を買ってもらい練習に明け暮れていました。ふと、本屋へ親と立ち寄ったときに「仙道魔術 遁甲の法」という本に目がいきました。親は「子供が見るもんじゃない」と足早に私を外に連れていったことを覚えています。
しかし、子供の好奇心は抑えられません。私は貯めていたお小遣いをすべて使い、親の目を盗んで「仙道魔術 遁甲の法」を買いました。
内容は手品ではなく瞑想法。子供でもわかりやすい文面で書いていて、ちょうど小学5年生だった自分でも理解することができました。
何かすぐに実践ができるものはないかと見たときに見つけたのが、武器術。これは自分がイメージした武器を自在に操り、相手を殺傷するというもの。
今考えれば恐ろしいことですが、私は子供ながら練習してみました。練習も非常に簡単で、思い描いた武器を頭の中でしっかり具現化させて自分の周りを守護するように飛ばすイメージをするというもの。
そのイメージができたら、次はどれくらいの切れ味があるか、具体的にイメージする。例えば、手を切断できる、相手を確実に仕留めることができる等のイメージなどなど。
自分はさすがに怖くなったので、新聞紙を破るくらいのイメージしかしなかったのです。
そして最後の練習は実際に相手に向かって投げつけるイメージ。そんな馬鹿なと思いながらも数日後、学校の友達をターゲットにして実際にやってみました。
実行時間は授業中。授業は退屈の極みだったので、早速イメージを開始。
イメージしたものは短剣、能力は切れ味はなく叩いたら痛いだけのものでした。実際に友達に投げつけるイメージをした途端、「痛いっ!」という叫び声がしたのです。先生は慌てて「どうしたの!?」と友人に駆け寄りました。「頭を叩かれた!」と泣いていました。
あれは偶然なのか未だにわかりませんが、世の中には魔術や秘術のようなものが実際にあるのではないかと思っています。
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