着物を着た人形の話
投稿者:JEN (1)
子供の頃、田舎にあるおばあさんの家に泊まった時の話です。
あばあさんが美容院を経営していました。髪のカットなどの練習のため、人形がたくさんありました。家にも人形が置かれました。
普段は、人形がダンボールに入れられて、そのダンボールが寝室の奥に置かれていました。
その寝室で寝てた時、よく人形が出る夢を見ました。
ただの夢と思って、あまり気にしませんでしたが、ある朝、目を覚めた時、目の前の机と机の下にあるダンボールの間になんかものがあると思って、ちゃんとみたら、こちらに向いてる着物を着ている人形がいました。
明らかにこちらを見ており、さすがに夢だろうと思い、一回目を閉じて、少し時間を置き、また見たら、ちょっと人形の動作が変わりました!
怖いと思って、何回も目を閉じて覚めて、繰り返して人形の辺りを見たのですが、毎回も少し動作が違いました。
立ってる、座ってる、寝てるみたいな姿がいろいろありましたが、一つ変わらなかったことは、人形がずっとこちらに見ていることです!
5回目にそちらに目を向けた時には人形が消えました。
でも、子供の私がすごく怖くて、もうダンボールの方に見たくなくて、そのまま寝てしまいました。
昼くらい起きた時におばあさんに寝室の人形について聞きましたが、一緒にそのダンボールを開けて見たのですが、朝に見えた着物を着ている人形がないです!この経験はこれが最初で最後の経験でした。
それから、もうその寝室で寝たことがありません。
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