これは、七年ほど前の話。
久しぶりに実家へ帰省したとき、親戚も集まっていて、年の離れたいとこと遊ぶことになったんです。
ただ、実家には子どもが暇を潰せるようなものはなくて、ゲーム機もないし、玩具らしい玩具もない。
何かできる遊びはないかなー、と考えていたとき、ふと自分が子どもの頃によくやっていた遊びを思い出しました。
「鬼亀」という遊びです。
皆さんは知っているでしょうか。
簡単に言えば、狭い場所でやる鬼ごっこのようなものです。
普通の鬼ごっこと違うのは、鬼が目隠しをすること。
そして逃げる側、「亀」は、必ず四つん這いで移動しなければならないことです。
亀はなるべく音を立てずに鬼から逃げます。
ただし、鬼には一つだけ亀の居場所を探る方法があります。
鬼が、
「おに」
と言ったら、亀は必ず、
「かめ」
と返事をしなければならない。
鬼はその声を頼りに追いかける。
ただそれだけの遊びです。
子どもの頃はそれが妙に楽しくて、よく兄弟や友達と遊んでいました。
懐かしくなった僕は、いとこにルールを説明しました。
すると予想以上に食いついてきて、
「やる!」
と嬉しそうに言いました。
そこで、僕たちがいた六畳ほどの和室だけを範囲にして、さっそく始めることにしました。
最初は僕が鬼です。
タオルで目隠しをし、その場で少し待ちます。
視界を塞がれると、さっきまで何とも思わなかった部屋が急に広く感じました。
床の上を小さく擦るような音がしました。
いとこが移動しているのでしょう。
僕は最初の声を出しました。


























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