これは、昨晩から今朝にかけての出来事。
気が付くと、俺は見知らぬ広大な屋敷の廊下に立っていた。
壁も天井も妙に歪んで見える不気味な空間で、なぜ自分がこんな場所にいるのか、全く記憶がない。だが、もともとオカルト好きだった俺は、恐怖よりも先に好奇心が勝り、少しこの屋敷の中を歩き回ってみることにした。
廊下を進むと、だだっ広い大きな部屋に出た。埃をかぶった長テーブルや椅子が並んでいて、ここが食堂じゃね? と思った、その時だった。
部屋の奥から、コツン、コツンと、何かがこちらへ歩いてくるような不審な足音が響いた。
驚いた俺は、慌ててそこにあった窓から外へ逃げようとした。だが、おかしい。窓が、どこにも開かないどころか、よく見ると外の景色を窺える窓が一つも見当たらないのだ。
焦った俺は、じゃあ以外の部屋の窓から出ようと別の部屋に飛び込んだが、やはり他の部屋にも窓が一つもなかった。
仕方ない、玄関から出よう。
そう決めて必死に玄関を探し回るが、どれだけ歩いてもそれらしき場所に行き着かない。
どこにもない。玄関が、何処にもなくね?
じわじわと本物のパニックが込み上げてきたその時、前方の壁に、およそ人間のものではない歪んだ大きな影が不気味に浮かび上がった。
心臓が跳ね上がり、びっくりして勢いよく振り返ると、そこには一人の男がすっと立っていた。
真面目そうなサラリーマン風の男だった。スーツ姿の男の姿が見えた瞬間、俺は激しく安堵した。誰か人がいた、それだけで張り詰めていた恐怖が少し和らぐのが分かった。
ただ、男の顔を見たとき、何かどこかで見たことある顔だな、という奇妙な感覚が頭をよぎった。……まあ気のせいか。俺はすぐに考えるのをやめた。
男は無表情のまま、怯える俺の顔をじっと見つめ、至って冷静な声で話しかけてきた。
「――こんなところで、何をしてるんですか?」
「あ、いや……」
俺は喉を鳴らし、必死に言葉を絞り出した。
「迷っちゃって。ここ、どこですか? 出口はどっちですか」
男は俺の問いには直接答えず、少し間を置いてから低く呟いた。
「では、案内します」
それだけ言うと、男は俺に背を向けて歩き始めた。この薄暗い屋敷の構造を熟知しているような迷いのない足取りだった。俺はここに留まる恐怖から逃れるため、必死でその男の背中を追うことにした。
廊下を進む。どこからともなく、ひどく生臭い匂いが漂ってくる。
やがて、廊下の突き当たりに、重厚な木の扉が現れた。俺にとっては、さっきまで絶対にそこになかったはずの『玄関のドア』だった。
男は「ここが出口です。お気をつけてお帰りください。」という。
扉を開け、俺は男にお礼をいうと家に帰ろうと足を一歩踏み出す。
何か音がした気がする。けど思い出せない。あれは何だったのだろうか。
思い出しようとすると、頭の奥が割れるように激しく痛む。ただのドアが閉まる音だったと思いたいのに、思い出すことすらできない。脳が強烈なパニックを起こし、目の前が真っ白になって、俺の意識はその場に崩れ落ちるように途絶えた。




























AIといっしょに考えたので、少し日本語が不自然な箇所があるかもしれませんが、脳内で正しい日本語に訂正していただくか、コメントで教えていただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました。