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Tochikaさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

ハロウィンの魔法使い
短編 2026/06/15 09:56 48view

俺のクラスに遥さんって女の子がいて、すっごい美人なんだよ。
黙ってればものすごく清楚に見えるんだけど、かなりノリも良くてクラスの人気者だった。

でも、高嶺の花ってやつで、俺との接点は席が隣ってくらいだ。

ある日、俺が商店街に行くとハロウィンイベントの真っ只中だった。
そのせいで、コスプレした人がそこら中を歩いてた。

新鮮な気持ちで歩いてたら遥さんがいて、こっちに気づいて話しかけてくれた。
話を聞くと魔法使いのコスプレらしい。

確かに今風の魔法使いっぽい格好だった。
でっかい水晶のついた杖なんてどこで手に入れたんだろう?

会話の流れで「魔法使えるの?」って聞いたら、満面の笑みで「えー、見たい? しょうがないなぁ」とか嬉しそうに笑ってた。
その笑顔がだんだん離れていったんだよ――上の方に。

首が伸びてたんだ。
「ろ、ろくろ首」って思わず声に出ちゃったんだけど、今度は顔が近づいてきて「違うよ、魔法だよ」って右耳に聞こえてきた。それから「首が伸びる魔法」って左耳に。
俺の頭を一周した遥さんの顔は、目の前でいたずらっぽく笑ってた。
何が起きたのかわかんなかったし、あまりにも近い遥さんの目が綺麗すぎて目が離せなかった。

後頭部に何かがぶつかって我に返ったら、遥さんの首が長かった。
まるでろくろ首のように、首が緩やかなS字カーブを描いてた。

思わず「どうなってるの?」って聞いてしまった。

タネはあるんだよ、絶対に。

そんな俺に遥さんは「今日の私は魔法使いなんだよ。 魔法にタネなんてないよね」ってウィンクをしてくれた。

少し話してたら、トレイに頭を置いた女の子が遥さんに話しかけてきた。
その子は遥さんの幼なじみだって言ってた。
「魔法ですか?」って聞いたら、「手品だよ」ってトレイの上の顔が笑ってた。

帰り際に振り向くと、幼なじみの子が高々と持ち上げた頭と同じ高さまで首を伸ばした遥さんが見えた。

――今日の私は魔法使いなんだよ。

あの瞬間の言葉が頭に響いた。
動画を撮っておくべきだった。
あんな美人が俺に向かってウィンクなんて、もう一生ないに決まってる。

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関連タグ: #動画#声#心霊写真
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