文章うまくないです。変だったらごめんなさい。でも、たぶん、これは昔ほんとうにあった話です。先生が言ってました。図書室の古い本に載ってたって。
「アテノドロスの幽霊屋敷」っていう話です。名前、ちょっとかっこいいです。ギリシャの哲学者で、ストア派とかいう、なんか我慢強い人たちの仲間らしいです。二千年くらい前です。そんな昔から幽霊っているんだって思いました。
アテノドロスっていう人は、アテナイっていう町に行って、家を探してました。そこで、すごく広いのにやたら安い家を見つけたそうです。怪しいですよね。でも、理由はちゃんとしてて、「幽霊が出るから」だったそうです。
普通ならやめますよね。私ならやめます。絶対やめます。でも、その人はやめませんでした。むしろ「面白そう」って思ったらしいです。哲学者だからです。たぶん。
夜、書き物をしていると、鎖を引きずる音がしたそうです。遠くから、だんだん近づいてきて、ついには部屋の前まで。カシャ、カシャって。想像すると、けっこう怖いです。
でも、その人は逃げませんでした。ちゃんとペンを置いて、音のほうを見ました。すると、鎖につながれた老人の幽霊が立っていたそうです。やせていて、目が落ちくぼんでいて、手足に鎖。
それでも、アテノドロスは落ち着いていました。
「待て」って合図して、また書き始めたらしいです。
私だったら気絶します。気絶しなくても泣きます。でもその人は、幽霊より理性を選びました。なんか、かっこいいです。ちょっと悔しいです。
幽霊は怒ったみたいで、頭の上で鎖を鳴らしたそうです。ガチャガチャって。さすがにそれで、アテノドロスは立ち上がって、幽霊のあとをついていきました。
中庭まで行くと、幽霊は消えました。
次の日、その場所を掘ったら、鎖につながれた骸骨が出てきたそうです。ちゃんと埋葬してあげたら、それ以来、幽霊は出なくなったそうです。
つまり、その幽霊は、ただ見つけてほしかっただけなんです。
鎖につながれたまま、誰にも知られずに土の下にいて、ずっと、夜ごとに歩いていたんだと思います。見られないと、終われなかったんです。
なんか、それって少し分かります。
見られないと、存在しないみたいになる。
でも、見られると、増えることもある。
私は最近、「見る」と「見られる」がどっちが先なのか分からなくなっています。幽霊は見つけてほしくて出てきたのに、見られたら消えました。安らいだから。
でも、もし安らげなかったら。
もし、掘られなかったら。
二千年、鎖の音を鳴らし続けるんでしょうか。
アテノドロスは理性的でした。怖くても、逃げなかった。ちゃんと原因を探しました。掘りました。現実を見ました。
私はどうでしょう。
押し入れの奥を、ちゃんと掘れますか。
障子の向こうを、ちゃんと見られますか。
もしかしたら、あっちにいるのは、ただ埋められただけの何かかもしれません。見つけてほしいだけの。
でも、掘ったら、増えたら。
鎖じゃなくて、丸だったら。
哲学者みたいに冷静になれたらいいです。
でも私は、中二です。ストア派じゃないです。
























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