よかったら久しぶりに飲まないか? たまにはおごるぞ~なんて連絡が給料日前で外食はちょっとと控えていたところにきた。
給料日前におごりという言葉に俺は飛びついた。
つきだしがイカの煮物なんて気の利いた店だとか話しながらビールを2杯ほどいれて、適当につまむ。
近況報告が一通り終わった時その話はぶっこまれた。
「ところでさ砕石を捨てたいんだけど。どっか知らないか?」
Aが突然そういってきた。
「砕石? 砕いた石ってそんなやつの捨てかた知るわけないって聞くやつ間違えてるだろ」
「あーうん。そうだよな」
Aの端切れはどことなくわるかった。
「捨てようと思ったこと1度もないって。俺石捨ててそうな人に見えた? だから今回さそった?」
「だよな。いや、お前なんか大学の時怖い話がどうとかやってたじゃん」
「いや、まぁそういうことはありましたけども。ところで、砕石をすてたいってどうしたんだよ一体。工事業者でもあるまいし……」
思い出したくないことを久々に思い出させてきそうで俺は話を変えた。
「半年前に家を建てたって言っただろ」
「うん」
「家の周りすべてを舗装するってなると、それなりにかかるから。とりあえず草が生えないように砂利だけは敷いて、ちょっと金銭的に余裕ができたら舗装ちゃんとするってことにしたんだよ」
「あーたまにそういう謎に一部砂利の家ってそういう事情あったんだな」
たまーに家の一部だけ砂利でなんでだろう。防犯とかで足音がするように? とか思ってたけれど。
金がなくてそういうパターンもあるんだ。
「それでさ、砂利をひくって言っても業者に頼むとそれなりに金がかかるわけよ」
「日当は同じようにかかるもんな」
「それで出来はどうであれ、砂利だけ買って自分で時間かけてスコップで多少不格好でもやったほうが人件費が浮くって思っちゃったんだよ」
Aの話に相槌を打つものの、砂利をひく話がなんで砂利をすてる話になったんだ? と不思議になる。
「砂利もさハウスメーカーから紹介してもらった業者だとやっぱり運んできてもらうだけでも結構高くてさ」
「それで?」
「ホームセンターとかで買えばよかったんだけど。家で結構予算オーバーしてさ。ネットでとりあえず調べてとにかく安いところでってやっちゃったんだよ」
そういって、取引した業者とのやり取りなんかを俺は見せられた。
























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