私は霊感がかなり強く、この頃は力を制御も出来ていなかったこともあり、普段から日常的に亡くなっている方を見ていた事を覚えています。
もっと小さい頃は、電柱の横でお山座りをしている女の人を見つけて、困っているんだと思い、父に助けを求め、家の扉を開けて父を呼んでみると…
父「おぉ、どした?玄関で?え、お前!そんなん拾ってくんな!?はよ帰らせなさい!」
と言うふうに小さい頃は亡くなってる人を自分から家に招いてしまう事もしばしば(笑)
しかし見えるからと言って、無視していれば特に憑かれることも無く、私があった方々のほとんどは私の存在を認識してないかのように下を向いていたり、空を見ている方がほとんどです、なので私を認識して着いてくると言う方は珍しかったです。
しかし、霊感が強すぎると良くないことも勿論あります、中でも1番厄介なのは、幽霊意外の物が見えるようになってきたことです、本来、幽霊は元は人間ですので、ある程度は人間の原型を留めている事が多いのですが、その幽霊でもない物は、見た目は様々で、頭が牛の頭で体は人間のように和装をまとっているものもいれば、顔は至って普通の女性なのに、明らかに大きい犬のような体だったりと、まるで妖怪や神様に近い人間らしからぬ見た目をしています、私はそれが見えていこう様々なトラブルに巻き込まれる事になるのですが、それはまた別の機会に投稿します。
今回は私が初めてそれが見えて、起こった事をお話します。
中3の夏の頃だったと思います、ある日私はいつもの様に学校が終わり、その日は雨で傘をさして家まで帰っていました、家まで徒歩15分位でしょうか、私はいつも赤いブランコがある公園を抜けて家に帰っているのですが、いつもの様に公園を通って帰ろうとした時、ふと気になってブランコの方を見てみると、誰かがブランコに座っているのが見えました、小学生くらいの女の子だったと思います、赤いスカートに黒のパーカー、傘はさしていませんでした。
私「暑くないのかなぁ…」
時期は夏で雨も降っていましたので、傘もささずブランコに座っている事と、多少少女の服装に違和感はありましたが、まぁ寒がりなんだろうと思い、その日はそのまま帰りました。
次の日、学校の登校中、ふと昨日の事を思い出しブランコの方を見てみました、
私「え?」
なんと少女は、昨日と同じブランコに昨日と同じ服を着てただ上を向いていました、私は思わず少女の眺めている方向へ視線を向けました、今日は晴れていて雲ひとつない空でした。
私「なんだ、なんもないじゃん」
私はそう思い少女に目線を合わせました、
私「!?!?」
少女がこちらをジッと見ていたのです、笑うでもなく怒るでもなく、ただ真顔で私の事を見ていました、なんやコイツ、こっち見んなよ、と思いながらも、少女と目線を逸らし、私は早歩きで学校へ向かいました。
その日の昼休み、私は朝の出来事を友人Aに話してみることに、
私「そう言えばさA、お前あの公園通って登下校するやんな?、なんか変なことあった?」
友人A「なんの事や?なんも無いで?あそこブランコしかないからほとんど誰もおらん(笑)」
私「ほんまか…」
A曰く特に変わった事はなく、そもそもあそこに遊びに来る子は滅多に居ないらしい、だとしたら幽霊かな?日常的に幽霊を見かけているので、その時はさほど気にしていませんでした、が、その日の帰りの事です、私は色々ありAと一緒に帰ることになりました、途中まで同じですので、いつも通り学校を出て公園を通っている時でした、友人に話しかけようと思い友人の方を見ると、
???「ねぇねぇ、もしかして、私の事見えるの?」
朝見たブランコの少女が友人の横におり友人のあいだからこちらを覗いて聞いてきました、正直面倒臭いタイプだ、としか思わず私はひたすら無視を続けて友人と話していました、
友人A「暑いなぁ」
私「もうすぐ夏休みやから海行こうな!」
???「ねぇねぇ!知らんぷりしないで!」
私「そう言えば夏休みいつからやっけ?」
友人A「えっとぉ」
???「ねぇさぁーお願いだって、答えてよぉー!」























可愛らしい少女に擬態したオッサンのおんぶお化けとは、悪質ですな。いや、可愛い幽霊なんかいないか。