名前は言えないとある人から聞いた話。
昔から聖書には何らかの暗号が隠されているのでは?という噂が囁かれている。
歴史上様々な偉人が聖書の暗号の解読を試みたと聞く。
俺は最初にこの話を聞いた時に題名は忘れたけど昔あったマイナーなSF小説を思い出した。
その作中では国連軍のどんな暗号も解読してしまう地球外生命の侵略によって人類文明は壊滅寸前にまで追い込まれていた。
その時、国連軍に対してバチカンのローマ法王がやってきて、ダメ元で我々が千数百年使い続けてきた聖書の暗号を使うように助言するシーンがある。
その暗号がもう本当に最強で、どうしても聖書暗号を解読出来なかった地球外生命は次第に国連軍に撃破され、とうとう形勢逆転する所で物語は終わるのだ。
確かそんな話だったと思う。
そこまでのスケールには及ばないけども俺が聞いた聖書の暗号の話はこうだ。
実は聖書っていうのは神を信じていない人が書いた・・・と言うヤバイ陰謀論。
何でもとある聖書の暗号を全て解くと「この物語は嘘です」みたいな言葉が出てくるらしい。
当然その衝撃的事実はバチカンにもかなり問題視されたそうで、結局その暗号解読方法は完全にこの世から抹殺されてしまったのだという。
昔、今のフランス辺りではその陰謀論がかなり広まってて相当な人数のフランス人が魔女の濡れ衣をかけられて殺されたって聞いた。
じゃあそれは具体的にどういう解読方法なんだ?と言うとね。
まず神の名前を示す有名な「YHWH」。
これは聖書の神様の名前で、神聖四文字(テトラドグマン)って言うらしいんだけど、どうやらソレを暗号解読の鍵として使うらしいんだ。
だから神聖四文字ってのは神様の名前であるにも関わらずバチカンによって徹底的に葬られてしまって正確な発音すら分からなくなってしまったと言われている。
現代の学者達の間でもYHWHがどのように発音されていたのか。
ヤハウェなのかヤーヴェなのかエホヴァなのか諸説入り乱れて判然としない。
そもそもその神聖四文字というのは元々YHWHではなかったんじゃないか?とも言われているのはそのせいなんだってさ。
正確な表記と発音というのも一応その人から聞いたんだけど、やっぱ怖いからここには書かないでおこう・・・























ぽかーん…