高校生のA子さんは気がつくと
自分の部屋の押入れが開いているということが時々あった
部屋に鍵をかけても同じだった
閉めたはずの押入れが、なぜか開いている・・・・
開いているといってもただそれだけで
部屋を荒らされてはいないが、気味が悪い・・・・
二、三度そんな事が続いたので
用心のために必ず閉めたかどうかを確認するようになった
それでもいつのまにか開いて・・・・
かえって不安になるので、確認するのもやめてしまった
ある日、部屋に入ると
押入れの襖が開くのが見えた・・・・
そしてその隙間から白い手が
おいでおいでをしているように見えた気がした
押入れは開いたままだ・・・・
このまま押入れを開いたままにしておきたくない
何より開いたままが怖いのだ
A子さんは、襖の中をなるべく見ないように
そっと襖の前に移動した・・・・
視界の端に見える襖の中は真っ暗闇だ
襖を閉めようとした瞬間
視界の端に何かが映った
ヒッ!思わず悲鳴を上げた
襖の暗闇の中に
無数の手が手招きをしていた・・・・
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