自分は今27歳なんですが後にも先にも不思議な体験をしたことは深夜の博物館の警備のバイトをしてた時だけです。
当時22歳位の自分は高校卒業して入った会社が経営不振で倒産してしまい、毎日ドラクエのレベル上げに時間使っていました。
そうなると最初は励ましてくれてた父や母も「働けや」って常に言ってくるんです。
鬱陶しいなと思いつつも、心の中ではこのままでは駄目だと思ってるから、求人誌を持ってきて、なんか楽しい仕事ないかなぁ、ってページをめくっていくと、(急募！夜間の博物館警備！待機中も給料発生！！)みたいな求人を見て、すぐ面接を受けて採用してもらったんです。
警備員はすぐに現場に出れる訳じゃなくて、40時間か50時間位の刑法や業者対応などの研修が必要でそれもこなして、やっと現場に配置されたんです。
最初の2日は先輩と館内をパトロールする事になるんですが、3日目には一人でパトロールする事になって気づくんですが、やたらと革靴の音が反響して聞こえるんです。それが不気味で仕方なかったんですか、
慣れると展示品を見る余裕まで出てくるんです。
ある日、予定表を見ると(世界の呪術品展覧会)のコーナーをやるという連絡が書いてあって、みんな悪趣味すぎてドン引きしてるんですよね。
でも展示してる見ると昼間は大繁盛してるようでした。
でもその日からです、パトロール中におかしなことが起きるようになったのは、
館内をパトロールしてると男子トイレ、女子トイレに明かり点ってるんです。センサー式なので人や物体を認識しないとつかないハズなので、自分は(あぁ、ホームレスの人が入ってるのかなぁ)と思って入口で
「すいませーん。どなたかいますかー。当建物は既に閉館時間をすぎております。申し訳ないのですが退出して頂きます。」
と声をかけるんですが、中からは返事ないんです。
暫く経っても音沙汰がなく、仕方なくトイレに入って中を確認したんです。誰もいないことを確認してトイレから出ようとすると電気が消えて
パニック状態で外にでました。
そんな事あってから2日後、また館内をパトロールしてたんですが、前日あんなことがあったので聴覚が異常に敏感になって、革靴の反響音が嫌に聞こえるんです。
(コツーン、コツーン.コツーンｺｯ、コツーンｺｯ)後ろから誰か来てたり館内に誰か残ってると思ってライトを照らして周りを見てみるんですが、誰もいない。
サッサと終わらせて警備室戻ろうと思ってエレベーターホールの方向に行くと1台だけ開いてるんです。
絶対におかしいんですけど、エレベーターの不調かと思って近づくと扉が閉まりかけて、開く、閉まりかけて開くを繰り返すんです。
また怖くなってきて、先輩警備員の人に無線で「ちょっとエレベーターが壊れてるみたいで確認して頂きたいです」と報告して一緒に確認したんですが、ただの誤作動として後日、業者を呼んで検査してもらったんですが異常なしとのことでした。
こんなことが続いてるので、館内のパトロールが怖くなったんですが、お金を貰ってる以上仕事と割り切って、モニター監視業務についたんです。
防犯カメラにも人感センサーみたいなのがついており、人や動物が映り込むと□という囲いが出てカメラが追いかけるんです。
先輩には□マークが当たり前につくんですが、その後ろにも2つの□マークがついており、他のカメラにも□マークが出てカメラで追ってるんです。呪術品のコーナーが写ってるモニター怖くて見れませんでしたがおかしな事ばかり起きていました。
色々あった呪術品展覧会が期間満了のため、撤収されたあと、お祓いをすると自分が勤めてた1年の間は変な現象はありませんでしたが、その博物館は(世界の呪術品展覧会)を夏休みやハロウィンの時期になると未だにやっています。
こわくない