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不思議体験

たちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

罠
短編 2025/06/01 12:09 2,150view

私が小学四年生の時。
放課後、いつものように友人達と校庭でサッカーなどをして遊んでいた。
ある日、
「なぁ、今日は学校の裏山の方に行こうぜ!」
と友人が提案し、放課後は山で遊ぶことになった。
4、5人で僅かにある歩道を進み、徐々に山の中に。
「この先を秘密基地にしよう!だから、ここに罠を仕掛けよう!」と言ってきたのでみんなでどんな罠にするか色々考えてた結果、落とし穴を掘ることにした。
「ここに落とし穴を掘って、侵入者を落とそう!」
「いいねー!」
「バレないように作らないとな」
それから、学校に戻り、外に置いてあるスコップを何本か持ってきて穴を掘り始めた。
スコップも子供からしたら少し大きく、重い。

交代しながら少しずつ穴を掘り続けた。
やがて、17時になり帰宅することに。
「疲れたなー」
「全然、掘れないな…」
みんな疲れた様子で家路につく。

翌日から雨の日が続き、すっかり落とし穴のことは忘れてしまっていた。

私が六年生の時。
いつものメンバーでいると、
「そういえば!落とし穴、掘ろうとしたことあったよな?」
「あった!あった!全然掘れなかった笑」
みんな覚えていたので、放課後に行ってみることに。
6時間目が終わり、放課後ともなるとすでに遅い時間になっている。

「急がないと、17時になってしまうぞ!」
それぞれの用事を済ませ、学校の入り口に集合し、山へ向かうことに。
しかし、山へ向かってる途中に17時になってしまった…
「うわー…ダメだ、帰らないと…」
「俺もだ…」
「お前が先生に怒られてからだろ…」
私より後方にいたみんなが来た道を戻り始めた。
私も戻ろうとした瞬間、
「なぁ、2人で行こうぜ」と先頭から声をかけられ前方を見るとすでに走っていた。
つられるように私も後を追った。
走りながら、
「久しぶりにここまで来たな…」と周りを見ながら感じていた。
走り続けていていると、

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