私には、少し心が傷つきやすく、暗めな性格の友人がいた。
ある日、その子が、
「お参りしたら心が楽になるお地蔵様にお参りに行きたいから、着いてきて」
と、私に頼んで来た。
私もそういう類の話は信じる性格なので、その子に着いて行くことにした。
そして、無事お参りをし終わった数日後のことだ。
急激に、その子の性格が明るくなった。
それだけなら良かったのだが、笑うのがふさわしくない場面でも笑うようになってしまったその子を見て、私は怖くなり、距離を置くようになった。
そして、数ヶ月たったある日、その子から、
「やっと楽になれるの!」
という文章と共に、あのお地蔵様の写真が送られて来た。
私は嫌な予感がして、すぐにそのお地蔵様のもとへ向かった。
そのお地蔵様の前に停められた車の中で、その子が死んでいるのを発見したのはそう遅くなかった
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