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心霊

どこかで見た話さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

ゆめのめ
短編 2025/04/16 22:33 1,335view

ある夜、奇妙な夢を見た。

真っ白な部屋。天井も壁も床も、すべてが滑らかで、角がない。
中央に、小さな人影が立っていた。背中を向けて、動かない。

近づこうとすると、そいつがゆっくり振り返った。

目が、なかった。
その代わりに、顔の真ん中にひとつだけ、**“大きな目”**が開いていた。

その目が、俺を見た瞬間――
心臓を鷲掴みにされたみたいに、呼吸が止まった。
苦しくて、声も出なくて、そこで目が覚めた。

朝だった。

夢だった。…はずだった。

でも、起きた瞬間に違和感があった。
スマホのアラームが鳴らない。
部屋の時計が止まってる。
外の世界が、音を立ててない。

窓の外を見た。
人は歩いてる。車も走ってる。
でも、誰も動いていない。

まるで、全員が一枚の写真みたいに、同じポーズで静止してる。

ぞっとして目をこすって、もう一度見たら、今度は普通に動いていた。

「寝起きで頭おかしくなってるのか…」
そう思って出勤した。

でも、会社でもおかしなことがあった。

エレベーターに乗ったとき、他の社員と一緒だった。
ドアが閉まる。
誰かが、こう言った。

「また夢、見た?」

俺が反応する前に、全員がこっちを振り返った。

全員の顔の真ん中に――“目”があった。

俺は叫んで目を覚ました。

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コメント(1)
  • めちゃくちゃ怖いー

    2025/04/17/08:47

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