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呪い・祟り

どこかで見た話さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

静かな家
短編 2025/04/16 13:04 1,876view
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大学を卒業してから、俺は実家を出て一人暮らしを始めた。
会社までは電車で30分。駅から歩いて10分の築浅マンション。
オートロック、防犯カメラ、宅配ボックス完備。
安心できる、自分だけの場所。

最初の一ヶ月は、何も問題なかった。

夜は静かで、隣人の物音すら聞こえない。
毎朝決まった時間に起きて、仕事に行って、帰って、シャワーを浴びて寝る。
その繰り返し。

ある夜、ベッドに入って目を閉じた瞬間――天井から「コツン」という音がした。

最初は気にしなかった。木材の軋みとか、暖房の熱で伸び縮みした音だろうと思ってた。

でも次の夜も、また同じ時間に、同じ音がした。
天井の、同じ位置から。

三日目の夜は、その「コツン」が三回鳴った。
リズムのような、ノックのような。

気味が悪くなって、スマホで録音を始めた。
次の日、録音を聞いてみると、音がはっきり入っていた。
「コツン、コツン、コツン…」そして、微かに女の声が入っていた。

「…ここ、開けて」

俺はぞっとして、即座に天井裏を管理会社に調べてもらった。
でも誰もいなかった。

ハクビシンか何かの仕業だろうって、軽く流された。

それから数日、音は止んだ。
でもその代わりに、寝ていると、足元に視線を感じるようになった。

夜中にふと目が覚めると、ベッドの端、足元の暗がりに「誰かが座っている」気配がする。

気のせいだ。そう思って、寝たふりをしていた。

でもある日、寝ぼけた状態でスマホを手に取って前を照らすと――
そこに「顔」があった。
うつむいて、じっと俺を見ていた。

次の瞬間、スマホが勝手に消えた。

朝まで、動けなかった。

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コメント(1)
  • 消えたって画面が消えたんじゃなくて、スマホがとられちゃったんですね。大変。

    2025/04/16/14:11

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