スマホホルダー

スマホホルダー

数か月前に私が実際に体験した話です。

私は仕事柄、携帯電話をよく使用します。
なので、車に乗る時はハンズフリーで電話を使用出来るように
携帯電話をスマホホルダーに固定しています。

あの日はいつもより帰宅時間が遅くなり深夜を過ぎていました。
峠道を走っている時に赤色灯が目に入りました。

「あー事故を起こしたのか―　　
可哀そうに」
と思いながら事故現場の横を通り過ぎました。

私は自分も事故を起こさないように気を引き締めて峠道を走行しました。

すると時折、街灯の下を通り過ぎた時に
誰かの目線を感じる気がします。

「気のせい、気のせい」

と自分に言い聞かせ帰宅を急ぎました。

しかし街灯を通り過ぎる時、誰かの視線を感じるのです。
気になってしまい怖い気持ちもありましたが確認せずにはいられませんでした。
街灯にさしかかりサイドミラーを確認しても異常なし。
次の街頭でルームミラーを確認しましたが何も異状はありません。

「やっぱり気のせいか」とホッとした時でした。

街灯の下を通った時に私のスマホ画面に街灯が反射しました。
その画面に小学4年生ぐらいの男の子が

後部座席に座っている姿が映りました。

私は思わず
「わっ！！」
と声を上げました。

しかしもう一度携帯画面を見ても暗いままで何も映っていませんでした。
もちろんルームミラーや目視でも確認しましたが誰も居ません。

次の街灯が近づいてきました。

私は携帯電話の画面から目が離せませんでした。
「さっき見たのは勘違い
だから次は何も映らない」
と自問自答を繰り返しながら街灯を通る瞬間携帯電話の画面に
先ほどの小学生らしき子供の顔が画面いっぱいに映りました。