展望台
投稿者:ピィくん (4)
これは私達が4年ほど前に体験した話。
その日大学のサークルメンバーである私、A美、B男、C子は地元で県有数の心霊スポットである〇〇展望台に来てました。何でもB男は昔から霊感があるらしく幼い頃から幽霊が見えていたそうです。元々その日は4人でドライブをするのが目的だったのですがC子がB男の霊感が本物か確かめるために例の展望台行こう、と言い出したのが発端でした。最初は乗り気じゃなかったA美と私でしたがB男の霊感の話も気になります。そこで私達は日が暮れ始めたあたりのまだ辺りが明るい時間でその展望台へ行き少し夕焼けでも眺めて帰ろうと話になったのです。いざ展望台に着くとB男が「なんかここやだ」と言い行きたがらなったのです。最初は例の霊感ってやつかと冷やかしていた私達ですが普段おちゃらけているB男が頑なに行きたがらないので、じゃあ展望台の周りを1周するだけにしようと提案しそれにはB男も渋々頷いてくれました。ですが展望台を4分の1周ほど回った辺りでB男が執拗に上を見ています。「どうしたの?」と聞くと「なんか見られてる気がする」と言います。当然私たちには何も見えませんし気配なんかもしません。すると突然展望台の裏側辺りからドスっと何か重たいものが落ちるような音が聞こえました。4人で顔を見合せます。まさか誰かが??そんな考えが巡る中突然B男が「うわぁぁぁぁぁあ」と気の狂った声を出しながら車の方へと走り出します。音の正体も気になりますがまずはB男が優先です。私たちは急いでB男を追い車へと戻りました。Bを落ち着かせ話を聞こうにもB男は「ごめんなさい、許してください、もう忘れます」と意味不明な言葉を繰り返すのみ。ひとまず私たちは元来た道を戻り人通りの多いコンビニまで行きB男を落ち着かせました。改めて何があったのか聞くと、例の音が聞こえたとほぼ同時に上から緑がかった女性がB男の前に降ってきたとの事。そしてその女性がBの前を通過する時「おぼえたからね」と確かに言ったそうです。それ以降私たちは心霊スポットへは行ってません。そしてあの音の正体もBが見たという女の正体も分かっていません。B男が見たという女性の特徴が6年前に失踪した私の姉によく似ていることを除けば
怖いですね。