【short_43】宇宙戦争②
投稿者:kana (210)
ジンとウォッカをしこたま飲んだ日の翌朝。
酒臭い息を吐きながら目覚めると、枕の横にピク〇ンみたいなやつらが4人歩いてた。
「あぁ・・ん?なんだこいつら・・・」眠い目をこすりながら見つめる。
「マテ・・・ワレワレハ、ウチュウジンダ!!」と自己紹介してきた。
「あっ、ハイ・・・」思わず返していた。
「ワレワレハ、ユクエフメイノ ナカマヲ サガシテイル。ナニカシラナイカ?」
「あああ~~~・・・」きっとアレだ。先日焼いて食べたあの小型UFOだ。
「ナニカシッテイルノカ?」
「あっ、ハイ・・・そういえば小さいUFOをこの近くで見ました~」
「ソレハホントウカ、ドコヘイッタ?」
「こちらへどうぞ・・・」オレはおもむろにベッドを起き上がり、
宇宙人たちをキッチンへ案内した。
「ちょっと、こちらでお待ちください」
オレは深皿を用意して、宇宙人たちを皿の中に案内した。
「安全のためにシールドをしますね」そう言ってラップをかけた。
「それでは少々お待ちください」そう言ってそのまま電子レンジに突っ込んだ。
「強・・・3分っと・・」ピッピッピツ・・・ブーーーーン
電子レンジの中から、まるで生卵を加熱した時のような破裂音が4回した。
オレは鍋でインスタントラーメンを作り始めていた。
今朝は変わったトッピングのラーメンが食えそうだ。
テレビをつけると、宇宙怪獣の攻撃で札幌と仙台が壊滅したというニュースが流れていた。
「みんなスマンな・・・。たぶん、オレのせいやわ・・・知らんけど・・・」
早くすべての宇宙人と宇宙船を食べ尽くして下さい!
↑コメントありがとうございます。
宇宙戦争シリーズは書こうと思えばいくらでも書けるので、
ウケてるようなら書こうかと思いますが、とりあえず②までで終わっておこうかと思ってます。
ヘタすると宇宙版孤独のグルメになりそうだし。
札幌と仙台は壊滅させられやすいよね。