祖母の家で見つけたもの
投稿者:わい (2)
今からちょうど5年前の冬、僕が大学2年生の時に田舎に住んでいた祖母が亡くなったと父から連絡がきた。
死因は、椎骨動脈解離によるくも膜下出血。
※僕はここではSとしておく。
父からの電話を受け、すぐに祖母の家に向かうことにした。
僕は東京の大学へ出ていたのだが、祖母の実家は愛知県の東部にある小さな集落だ。
車を走らせること約5時間、ようやく祖母の家に着いた。
父「S、わざわざ東京からすまないな」
愛知の町中に住んでいる、両親が玄関先で出迎えてくれた。
そこに、僕と同じく東京の大学に通っていて都内に住む、2つ上の兄も車で遅れてやってきた。
僕の家は親戚がかなり多いほうで葬式では、いとこやはとこ、初めて見る人なんかも沢山いた。
無事に葬儀も終わり、僕が地方に出ていてなかなかみんなと会えないこともあって
葬儀後の食事会は大変盛り上がったのを覚えている。
前日の酒が残ったまま次の日を迎え、家族と親戚総出で祖母の家の遺品整理を始めた。
祖母の家はとても広く、ザ・日本家屋って感じの家で築100年以上は経っていると聞いたことがある。
そんな古い家の遺品整理など、正直何か面白いものの一つでも出てこないかなと思うものだ。
それぞれ何人かのペアで別れ、各部屋の掃除を始めた。
僕は兄と二人の組み合わせで、祖母の寝室の遺品整理を任された。
僕「なんか、昔のやばいものとか出てこないかな?笑」
兄「俺金欠だから、なんか金目になるようなものとかあればいいな笑」
僕と兄は他人の家に、空き巣にでも入ったように金目の物を探しつつ、祖母の遺品整理を進めた。
しかし、僕と兄の一攫千金のチャンスも虚しく、出てくるものは祖母の衣類や、祖母が生前読んでいた本、ちょっと昔のものがあったと思えばアルバム?のようなものばかりで、お金になりそうなものは一つも出てこなかった。
僕「なんだ~、結局なんにもなかったな」
兄「ま、そんなもんだろ笑、さっさと済ませて昼飯でも食おうぜ。」
宝探しは諦め、最後に祖母が使っていたベッドの下もついでに掃除しようとしていた時、
僕「兄貴!ベッドの下からなんか出てきた!!」
兄「ん?なんだこれ」
祖母のベッドの下から出てきたのは、とても年期の入った木箱のようなもで隠すように置かれていた。
縦30㎝、横40㎝ほどの大きさで、蓋に札のようなものが張ってあり、何か字が書いているが昔の字体で全く読めない。
しかし、ベッドの下にあったというのに、全くと言っていいほど埃がかぶっていない。
むしろ、箱がボロボロなだけで気味悪く感じた。
もう少し読みたかったです。
作者です。
すいません、こちらのお話まだ、作成途中でして。
まだまだ続きますのでお楽しみに。