祖母の家で見つけたもの
投稿者:わい (2)
古い祖母の家から、こんなものが出てくればそれはもう中を見たくてしょうがない。
小判とか昔のお金とか何か入っていそうなものだ。
そんな期待を胸に、僕と兄はすぐにその木箱を開けた。
僕と兄「・・・」
中はボロボロの文献?みたいなものが出てきた。
興味津々に中を開いてみると、所々虫に喰われ穴が開いてかび臭い。
おまけに昔の字で何かが書いてるだけで、全くわからない。
唯一読み取れた時は、「宝永7年」「御様」「罪人」という文字。
兄「宝永7年て、江戸とかのものだぞ。これって結構すごいんじゃないか?」
兄は大学で日本史を専攻していて、興味深々に見ているが、僕は全く興味がない。
ため息をついて、まだほかに何かないかと木箱の中をのぞいたら、1つの古い巻物が出てきた。
どうせこれも、金目のものじゃないだろうと思って中身を開けてみた。
僕「うわっ!!」
兄「どうした!!」
僕「ちょっとこれ、、見て、、、」
僕が開いた、巻物の中には人間の頭部が3つ血が滴り台のようなものの上に置かれている絵だった。
3つ横に並ぶ頭部は、とても生々しい表情をしており、今に動きそうなほどリアルだった。
僕は、テレビとかでこういう絵を見たことがある。
これはいわゆる、「さらし首」というものだとすぐにわかった。
しかし実物を見るのは初めてだったので、僕は気が動転した。
僕「なんでこんなものが、ばあちゃんの家に、、」
僕はわけがわからなかった。
なぜ、祖母の家にこんなものがあるのか。なぜベッドの下に隠すように置いていたのか。
なぜ、ベッドの下という場所に置いてあったのにこの木箱だけ埃がかぶっていないのか。
そもそもこの絵は何なのか?
そんなことを考えていると、横から兄が
兄「これ、大学にもっていって色々調べてみるわ」
そう言い残し、持っていた文献と僕が持っていた巻物を取り上げ自分のカバンの中にしまった。
その後は特段これと言って何もなく、遺品整理も無事終わり、僕たちはそれぞれ自宅に帰ることにした。
僕が東京の家に戻るころには、すっかり日は落ちてあたりは真っ暗だった。
片道5時間の運転と、慣れない遺品整理で体を酷使したのか、家に入るなりそのままベッドに
横たわり、僕はそのまま眠りに落ちた。
もう少し読みたかったです。
作者です。
すいません、こちらのお話まだ、作成途中でして。
まだまだ続きますのでお楽しみに。