坂道の上にいたものは・・・?
投稿者:九死 (1)
私が実際に体験した話です。
あれは、去年の10月、引っ越した夢のマイホームで静かな夜を家族と過ごしていました。雨がしとしとと降っていて、少し肌寒い夜でした。
リビングで映画鑑賞をしていた私は、9時すぎにものすごい眠気に襲われ、映画の途中で寝室へ行きました。
ベットに入り、眠りにつきそうになった時、人の声が聞こえてきました。なんだか、寝苦しさを感じていましたが、きっと日頃の疲れだろうと思い気にも止めていませんでした。
しかし、謎の声はどんどん大きくはっきりと聞こえてくるのです。
「こっちだよ、楽になるよ」と女性の声で呼ばれているような感覚を感じ、私は目をつぶり眠ることに集中していました。
夢をみました。なんの夢だったかは覚えていませんが、ハッと我に返った時、私はなぜか寝巻きのまま家の近くの坂道に立っていました。傘もささず、雨に濡れ、視界はぼやけていました。ボヤーっとした視界の先には白い服を着た女性の様な姿が見えました。
恐怖心よりも先に私は、帰らなきゃと思い急いで家に帰りました。母が玄関に慌てて来て「どうしたの?玄関のドアの音もしなかったし、まさか外に出てるとは思わなかった。ポチも吠えなかったし」と驚いた様子で話してました。
私の家には、ポチというマルチーズを買っているのですが、いつもはドアがあく音に敏感ですぐに吠えます。しかし、なぜかこの日は吠えなかったので、家族のみんなは、私が外に出たことを分からなかったそうです。
私は、すぐに一連の出来事を母と父に話しました。
すると、母が驚くことを言ったのです。
「あの坂道の上に、小さな祠みたいなのがあって、何かのお参りどころかもしれない」
翌日、村の区長さんを尋ね、坂の上にある祠について聞きに行きました。
すると、「あの祠はこの村ができた頃、引っ越ししたり、村をでたりするときにお参りする村の神様が祀られているんだよ。」と話をしてくれました。
私たち家族は、引っ越してきてお参りをしていませんでした。
きっと、神様が挨拶においでと私に言っていたのかな?と今では思います。
その後、日にちを決め家族みんなでお参りをしました。
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