本当の怖さ

ある日のことですが、私はインターネット上で怖い話を投稿するサイトを見つけました。そのサイトでは、怖い話に対して評価するためのボタンがあり、皆がそのボタンを押すことで評価数が増える仕組みになっていると聞きました。

私は興味津々でそのサイトを探し、怖い話を書いた投稿を見つけました。それは心震えるような恐怖を感じる内容であり、他の読者からも多くの評価を受けていました。私もその怖さに共感し、その投稿に対して評価ボタンを押そうとしました。

しかし、不思議なことに、評価ボタンを押した瞬間、数が減ってしまったのです。驚きと戸惑いが私を包み込みました。何度も試してみましたが、結果は同じでした。怖さを感じて評価するはずなのに、なぜか評価数は減少するのです。
この不可解な現象によって、私たちは本当の恐怖を他人と共有することができなくなってしまいました。怖い話の評価が減ってしまうことによって、私たちは孤独な恐怖に取り残されていくのです。

※創作です